Concept
大井町を中心に地域密着型の不動産管理業を営む施主が、過去と未来の交差をテーマに、まちのアイコンとなる建物をブルースタジオと共同で企画。
またテナントに保育園を入れるに当たり、都市型保育園における騒音やプライバシー確保など、閉鎖的な空間にならざるを得ないという課題にも取り組みました。
建物は「古いものと新しいものの組み合わせによるアイコニックな存在」として、 まちへの親和性を意図しました。
レンガ・版築塗りという伝統素材を用いて新しい表現に挑みながら、外部からの視線の遮蔽と室内空間の開放感という、 相反する機能の両立を図っています。
室内の保育空間はテナントの保育コンセプトである「遊びの中で伸び伸びと楽しく学べる」をテーマに、 高い階高を生かした抽象表現を用い、学びにつながる・ 想像力を掻き立てるような空間を目指しています。
施主の「まちとの関係性を大切にしたい」という思いから、建物そのものに対しても理想的な投資が行えたことで、都市型保育園の新しい形態に挑戦することが可能となりました。