Concept
お仕事柄、住宅事例をよく見ていて、知識も豊富なTさん。自分の家はいわゆる「リノベ部屋」ではなく、もっとオリジナルを追求したいと、「物件」と「暮らし方」の究極的なマッチングを目指しました。
出会った物件はコンパクトな壁構造のマンション。どんな使い方もできるマルチな空間ではなく、好きなこと、やりたいことを小さく仕切られたそれぞれの空間に詰め込んでいきました。
漫画喫茶で映画や漫画に没頭し、藤棚で植物を育て、友人がきたら小料理屋としてもてなし、深海のような寝室でリラックス。アクセント塗装で世界観を区切りつつ、ゆるやかに暮らしが繋がっています。また、ソファに代わって小上がり、ダイニングテーブルに代わり収納式の天板を設け、スペースをうまく活用できる造作を取り入れました。家具は椅子とベッドだけです。
躯体を生かしたアソビある暮らしが実現しました。