Concept
「窓からの抜け」がある家を探していたHさん家族が見つけたのは、東京郊外の丘の上に建つ100平米超えのマンション。斜行エレベーターに乗った最上階にあり、四面にある窓からはスカイラインが気持ち良く臨めます。
この立地を活かし「外を眺めながらくつろげる家」をめざしました。テーマは、ヘルシンキにあるアパートメントホテル『アーロンコティ』。ご夫婦が新婚旅行で訪れ、合理性、機能性、そして美しさが共存するデザインに感激し「こういう家で暮らしたい!」という思いが広がったホテルです。広い玄関、2人以上で使えるラバトリー、家電やお皿類もビルトインでシームレスに収納できるキッチンなど、100平米超のゆとりを活かし、モノを最適にしまうスペースを確保しながらデザインをしていきました。リビングのカウンターや、寝室横のインナーバルコニーなど、外を眺められる場所も各所に設けて。寝室はガラスの壁を採用し、多方向への抜けを意識しました。
住宅部分とほぼ同じ面積があるルーフバルコニーでも、ハンモックでのんびりしたり、家族で食事をすることも。通勤できる距離にありながら、気持ち良い週末時間をすごせる住まいです。