Concept
10年ほど賃貸で暮らしていた部屋を購入し、全面的にリノベーションすることにしたSさんご夫婦。2LDK+Sの元の間取りはではうまく空間を使えていないことがもどかしく、更に本やレコードの収納にも悩んでいました。お二人のご要望は、本やレコードを眺めつつ、良い音を聞きながら暮らすこと。
完成した住宅は、まさに「泊まれるレコード屋」。
収納は、LDKの両サイドの壁一面に造作。3000枚のレコードが収まる棚は高さや幅など細かくサイズを測って作りました。
ご主人が大切にしているスピーカーは、配線を床下に通してリスニングポイントを決定。音楽を聴く時はスピーカーに、読書をするときは本棚に向けてソファを動かし、心地よい居場所を自由自在につくれます。高さのある本棚は、上部を取るには脚立が必要。脚立に座ってそのまま読書タイム、ということもあるそう。
寝室、ウォークスルークロゼット、水廻りはひと続きに。また、家でお仕事をするご主人用のワークスペースをキッチン近くに作り、扉を閉めれば片付けが完了できる様に。細部までこだわりぬいた「普通」が、心地よい居場所を作り上げました。(TOKYO*STANDARDによる施工事例)