Concept
Hさんご夫婦が購入したのは、見晴らしのいい中古マンション。高台に建つこのマンションからは、横浜の都市が一望できます。この眺望を生かし、外の景色を中に取り込む「景色と一体の家」をテーマに設計。
景色を切り取るような間取りや間接照明も意識し、横浜を一望できる南面側の壁には、エアコンやコンセントを一つも設置していません。
また、バルコニーにでると、ひざ下から都市が広がっていく感覚になることから、“床上+40センチ”をデザインコードにして、床から40センチ浮かんだような家を提案。壁の塗り分け、鏡、キッチンや棚の素材と色のコーディネート、棚の配置などを使い分け、40センチのラインを部屋の隅々に作っています。建具の足下も枠をまわさず、強化ガラスに。リビングと寝室を隔てる壁のガラスブロックも、高さは40センチです。
「家とはどこまでを指すのか?」周りの景観や自然なども家の一部と見立て、街そのものが持つ魅力と暮らすことで、より豊かな生活環境が生まれます。