Concept
グラフィックデザインの会社を経営するデザイナーのKさんご夫婦。これまではマンションの2室を借り、住居と事務所をわけていたのですが、一つにしたいということで、新たな物件を探していました。
見つけた好立地のマンションを、3分の1を住居に、3分の2をオフィスとキッチンにリノベーションすることに。Kさん夫婦が目指したのは、いい意味で生活感を表に出さず、かつリラックスできる”美術館のカフェ”のような雰囲気です。
真っ白な空間に、落ち着きのあるダークなフローリング。打ち合わせスペースには彩られた大きな本棚。キッチンは手元を隠し、冷蔵庫や洗濯機も引き戸の中に隠して、生活感を極力ださないようにしています。スリガラスの扉の向こうは執務室。プライベートな空間への入り口は、本棚の隣にある全身鏡でカモフラージュ。
扉をあけると居住空間が出現し、閉じるとオフィス空間になる美しい”二重生活”。
美術館を出たあとのような深呼吸を、ここで味わう。