Outline & Concept
1960年代に建てられた公団住宅「多摩平団地」の敷地・住棟をリノベーションした菜園付きの賃貸共同住宅。UR都市機構が既存住棟を民間事業者に賃貸し、民間事業者が新たな活用を図る「ルネッサンス計画2 住棟ルネッサンス事業」の一貫で、全5棟の団地が建ち並ぶ計画地のうち、真ん中に位置するのが『AURA243 多摩平の森』です。
東京・多摩平は、歴史が証明する自然豊かな地。脈々と緑が育まれ、子どもが遊び、樹齢50年を超えるマツやケヤキの木陰に身を休める人がいた多摩平団地。その大木と同じように、大地に根をおろした齢50年の建物。私たちが目指したのは、人間中心の住環境ではなく、その豊かな環境の中に人が住まう「環境・住」。
空地は、新たなコミュニティの象徴として「耕せる空地」に。そこではAURAの住人以外も広く参加可能なイベントが営まれ、周辺の住人、この地を訪れる人びとにまでコモンの領域を拡張させていきます。