雑木林と共生する暮らし
井の頭恩賜公園を抜け、四季の便りを感じる家路の先に、賃貸共同住宅『縁木舎』はある。アパート一棟を修繕するのを機に、敷地内に自生していた木々との共生をテーマに、リノベーションをした。オープニングイベントでは植樹体験を企画し、家主さんや住人さん、近隣にお住まいの方たちを招き、身近な植物について学び親しんだ。今では植えた植物がのびのびと育ち、アプローチには多くの木々が出迎えてくれる。家に入るとリビングから見える庭先には、雑木林が広がり、木々に囲まれた家であることを実感できる。
今回お話を伺ったのは太田博久さん・ゆかさんご夫婦。
夫の博久さんは、劇場やコンサートのポスターを手がけるフリーランスのグラフィックデザイナー、妻のゆかさんはオーガニックの食品を取り扱う会社に勤務している。ふたりは好きなものも似ていれば、読む本も一緒という似た者夫婦である。