デザイナーの心を掴んだ部屋
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東京都大田区のJR「大森」駅から徒歩7分の賃貸共同住宅『SO.YO.GO』。広告デザイナー・深谷さんのお宅は、3つあるタイプのうち最もコンパクトな庭付きの部屋。いつも遅くまで仕事をしている深谷さんは、勤務先の新橋から30分ほどで帰れる立地や何でも揃う大森駅近辺を大変気に入っているという。
「オシャレな街だと肩がこっちゃうんですよね。大森は、気楽にジャージで買い物に行けちゃうような街の雰囲気なので気に入っています」と深谷さん。
今回、深谷さんに取材をするきっかけとなったのは、まさに賃貸借契約の手続きが終わろうとした時のこと。「SO.YO.GOの部屋をこんな風にしたいと考えているんです」と、構想中の部屋のコンセプトを見せてくださったことがきっかけになった。それは、デザインをする側の私たちにしてみれば、まるで立場が逆転したようだった。以後、どのような部屋に仕上がったのかを楽しみにしていて、部屋が完成したと連絡を受けてすぐ取材に行かせていただいた。
深谷さんは、ブルースタジオに依頼して中古住宅をリノベーションした友人の家へ遊びに行ったことがきっかけでブルースタジオの存在を知り、家を引っ越すタイミングにブルースタジオのウェブサイトで『SO.YO.GO』と出会った。
ブルースタジオ物件以外の部屋も内見したものの、感じたことは「収納は十分、設備も万全。でも何かが違う……」。感性とは無縁のものが用意された押しつけの賃貸には辟易したという。深谷さん曰く、「面白くなかった」とバッサリ一言。「自分のライフスタイルにあった『SO.YO.GO』をうまく住みこなせたら面白いだろう。そう思ったんです」。
こうして、深谷さんのデザイナー魂に火をつけることになった。
『SO.YO.GO』の家具設計のための模型と完成した部屋。