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貝から考えるお金と豊かさ

ぴーすけ

世界中を放浪していたバックパッカー。数々の危険に巻き込まれながら8ヶ月かけて世界を一周する。旅の経験を設計に生かすべく、日々模索。


こんにちは

引き続きポッドキャストにハマっている今日この頃なのですが、
先日同僚のOさんからおすすめの番組を聞きました。

コクヨ野外学習センター
https://workstyle-research.com/project/21/
(Spotifyでも聴けます)

これの
働くことの人類学・第1話・前後編「お金ってなんだろう?」
https://open.spotify.com/episode/2VsEVjAbNgLfRC1WVgsRhD
が個人的にかなり面白かったです。

働くことの意味、お金の価値、幸せや豊かさとは何か、死とは何か、色々と考えさせられる番組になっています。
人類学は多種多様な人々の暮らしなどを観察して俯瞰的に物事を捉えるので、
立ち戻って自分の暮らしに目を向けるのに役立つように思います。

この話の中では、パプアニューギニアの通過タブ(tabu)が登場します。
これは貝殻の通貨で、なんとパプアニューギニアの一部の州ではこの通貨が公共通貨として政府に認められているというのです。

貝殻の通貨というとなんか原始的だな、、と思うかもしれませんが、
面白いのは一般通貨のキナ(kina)も存在しているということ。
パプアニューギニアでは資本主義経済が初期の植民地時代から始まっているので、
別に原始的な暮らしだから貝殻の通貨を使っているというわけではありません。
その使い方や在り方に"価値"や"意味"を見出しているのだと思います。

現地の人たちはこのタブを色々な形、場面で使用しますが、
特に"自分の"お葬式のために集めるということに一所懸命になるそう。
そしてそのお葬式で集めたタブを来てくれた人たちに配り、また循環していく、、
感じ方は人それぞれかもしれませんが、日本人に馴染みのある考え方としては「徳を積む」というのに近いのかなと思いました。

他にも色々な場面での使い方や、
現地の人たちの暮らし方も番組内では丁寧に説明されていますので、
気になった方は是非聞いてみてください。


その後私は貝が気になりすぎて、国立博物館の貝類展に行きました笑

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ではまた






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