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沼にハマってます

ぴーすけ

世界中を放浪していたバックパッカー。数々の危険に巻き込まれながら8ヶ月かけて世界を一周する。旅の経験を設計に生かすべく、日々模索。


こんにちは

前回私のブログで『きょう、ゴリラをうえたよ』という本を紹介させてもらいました。
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赤ちゃんの言い間違いには言語学の本質が隠れている!!という面白い本だったのですが、
引き続き言語学にハマっております笑

きょう、ゴリラをうえたよと同じ作者の別本を最近読みましたので、今日はそちらを紹介します。

『言語オタクが友だちに700日間語り続けて引きずり込んだ言語沼』
という本です。
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ゴリラの方は赤ちゃんの言い間違いからのアプローチでしたが、
この本は私たちが普段何気なく使っている日本語の一般的な用法の違いなどから、
その違いにどんな言語学的な意味があるのかをゆる言語学ラジオでお馴染みのパーソナリティ堀元さんと水野さんが、
対話形式で面白おかしく進めていく構成になっています。

プロローグの内容でグッと引き込まれますので、ここで簡単に紹介します。

『話しに〇〇がつく』
文章の〇〇に入れる言葉は何か

という問題があったら日本語の母語話者なら、すんなり尾ひれ!と答えられると思います。

一方で水族館に行ってめちゃくちゃ大きいサメが泳いでいたとして、
尾についているひれが大きいことに感動したとします。

そうしたらあなたはなんというでしょうか?
『すごい!尾びれ大きい!!』
と言いませんか??

"尾ひれ"と"尾びれ"
なぜ後者はひれに濁点がついて"びれ"になるのでしょうか。

なかなか母語話者である私たちもなぜか、と聞かれると即答できる人は少ないと思います。

これは連濁という表現になるということなのですが、
簡単にいうと並列関係か、修飾関係かという分け方ができます。

要するに、
話につくのは"尾"と"ひれ"であって尾びれではない(並列関係)
ということですね。

修飾関係にあるものに濁点がつきます。※例外もあり


どうでしょうか?
日々日常で使っている日本語でも、
なぜそのような使い方をしているのかわからない、
でもちゃんと使い分けできている、そんな面白さがありますよね。


この本ではこういったトピックをいくつも取り上げて、
対話形式で進めていくのですらすら読んでいけます。

話者の堀元さんが後書きでも書いていましたが、
ちょいちょい話が脱線します笑
でもだいたい知的な脱線なので、それも含めて楽しめるのがこの本のいいところです。

気になった方は是非読んでみてください!


ではまた






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