同時期に入籍されたみずこしさんやバシさんの、うきうきワクワク旅ブログから約1年。
ようやく自分も新婚旅行へ行きました。
5年ぶりの海外旅行は、偶然ですがバシさんと同じ北欧。
みずこしさんのような素敵な旅のしおりは作成していませんが、
行き先を登録したgooglemapとスケッチブックを携えていざ出発!
この行程、英語を忘れかけた自分達は本当に回れるのか?とやや不安でしたが
意外となんとかなったので行程を紹介したいと思います。
※このブログを書いている2024年の夏現在になんとかなった行程です。計画する際には最新の情報をご確認ください...!
今回は昨年のバシさんのブログ「北欧の夏は最高」のタイトルをお借りして、シーズン2と勝手に称していますが、
涼しく日照時間が長い北欧の夏は、日本の猛暑のお盆休みから離れる先として最高でした。
日が長い分、動ける時間が長くなったことがやや無茶のある行程を無事回れた理由のようにも思います。
=====
出発日22時、東京成田発
1日目 コペンハーゲン
バウスベア教会・ルイジアナ美術館・デンマーク水族館でスケッチ計3枚描けます。
2日目 コペンハーゲン→飛行機でストックホルムへ
移動日ですが、朝から動けば意外とflensted mobilesさんの素敵なモビールを買ったり、本場ストックホルムのikeaで買い物ができます。
その合間にデンマーク王立図書館・ストックホルム市庁舎でスケッチ計2枚描けます。
3日目 ストックホルム→フェリーでヘルシンキへ
森の墓地でスケッチ1枚、フェリー移動中にこれまで描いたスケッチの着色ができます。
4日目 ヘルシンキ
テンペリアウキオ教会・アアルトスタジオ・ヘルシンキ現代美術館でスケッチ計3枚描けます。
アアルトスタジオの近く、アアルト自邸も行ったのですが、見学ツアーの時間が決まっているためなかなか現地でスケッチを描くのは難しいです。
この日はヘルシンキ中央図書館にも行きましたが、さすがに疲れたので4枚目は描かず...
5日目 ヘルシンキ
中心地から少し離れたアラビアセンターや、ヘルシンキ内で色々と買い物...の合間に、フィンランディアホール・アカデミア書店でスケッチ計2枚描けます。
ヘルシンキ中央図書館にもう1回行ってスケッチリベンジもできます。
6日目 ヘルシンキ→フェリーでタリンへ→帰国
タリン経由で帰った方がお安いという理由でタリンを経由し、ヘルシンキからは直行便で帰国。移動中にスケッチの着色ができます。
タリンの旧市街でスケッチ...と思いましたが荷物も大きかったし思いの外時間がなかったので断念。
=====
新婚旅行らしく二人がやりたいことを両方とも尊重して思う存分やろうと計画した結果、
すこぶる建築をスケッチをする旅行になりました。
自分はローカルなスーパーや街なかのそぞろ歩きもしたかったため、
全ての場所でスケッチをしていたわけではないのですが、じっくりと観察し建築を描くのは楽しいものです。
(まさかの工事で休館中だったフィンランディアホール。反対側の湖畔にてのんびりスケッチ。)
決して絵が上手いわけではない自分は「素敵な絵」のようなアウトプットはありませんが、
「建物や場所を理解するために目と手を動かす時間」は、
それはそれで豊かな旅の思い出になります。
写真であれば、構図を決める数(十)秒しか立ち止まりませんが、
スケッチを描きながらずっとその場所に留まっていると、ゆっくりよく噛んで食べたときの「味わい」に似た感覚、
そして分かりやすく「スケッチを描いている人」のため、話しかけられることが増えます。
(ヘルシンキ現代美術館。君は建築の学生か?と聞かれたのですが、もうそんなに若くない。。。)
旅行中、『観光地ぶらり』という本を持ち歩いていました。
本を持ち歩いている時に限って本は読まないもので、旅行中も読む時間はあまりなかったのですが、心の中で繰り返し開いたページがあります。
"観光は、ひかりをみると書く。
僕はきっと、思い出横丁の佇まいに、なんらかのひかりを見出している。海外からの観光客もまた、そこになんらかのひかりを見出しているのだろう。だから、思い出横丁を行き交う観光客に、どこか親近感をおぼえる。"(橋本倫史『観光地ぶらり』より)
普段、慣れた場所ではせかせかと物や情報や、あるいはそれらにすら目をくれず手元の携帯を見ていることがほとんどです。
しかし異国の言葉の中にいると、理解できる文字情報が減る分、
そのものの姿かたち、あるいは音声だけでなくその人の表情や身振りに目を凝らし、耳を澄ます時間が長かったような気がします。
22時くらいまで明るい北欧で、ひかりに、自分の外の世界にゆっくりと触れる旅になりました。