先日、資生堂ギャラリーの展示を見に行ってきました。
展示の内容は、歴代の資生堂のクリエイティブワークから、
心躍らせるパッケージデザインや広告デザインを複合的に表現するというものでした。
ポップな色使いや可愛らしいフォルムのものなど、
どれも所有欲を掻き立てる魅力的なパッケージデザインに、展示のコンセプト通り心躍りました。
資生堂はやはり化粧品のイメージがありますが、人の肌を表現した様な什器に並べられており、
その世界観にも魅了されてしまいました。
↑ヴィヴィッドなレモンイエローとアクセントのシルバーで、少し"ワル"な女性をイメージしているそう。
↑ティーン向けに開発された指人形モチーフの口紅。
↑赤と白の明快なパッケージで、軽やかさと機能性、おしゃれさやアクティブなイメージを表現。
ひとつひとつの色や形に意味が込められており、
デザイナーの遊び心や強い意志を感じました。
話は変わりますが、先日、会社のIさんが着ている服が何色か?という話になり、
モスグリーン?エメラルドグリーン?青緑色?と色の話題で盛り上がりました。
また、Iさんから「色のイメージスケール」というものを教えてもらいました。
https://www.artiencegroup.com/ja/column/chromatics/basic/004.html
色に対する評価は主観的なものという意見もありますが、
色を見た時に感じる印象は、多くの人が同じ様な観点で捉えていることも分かっているようで、
色のイメージスケールとは、そのイメージの共通感覚を言語と関連付けたツールだそうです。
私もお客様との打合わせで、壁や建具の塗装色をどうするか?といったことが頻繁に議題にあがるので、
このようなツールがあると、イメージの共有がしやすく、活用していきたいと思いました。
資生堂のパッケージデザインも、デザイナーが表現したい世界観をつくるために色や形を巧みに使い、
様々な新しいイメージを打ち出しているのだなと感じました。
私も色や形に対する理解をさらに深めて、デザインの幅を広げていきたいです。