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数字だけでは語れない、家探しの視点

スギヤマ

音楽業界にて楽器テクニシャン、ライブ制作、A&R等プロダクション 時代の珍事件・失敗、トラウマを経ながら現BS不動産事業部マネージャーに。不動産コンサル業務全般とお金の事の相談係。


時代は進み、今やインターネットのポータルサイトが不動産探しの主役です。かつてはsuumoの前身である「住宅情報タウンズ」のような紙媒体に物件情報を掲載し、地域の不動産会社が広告を出していました。(この業界の歴史については、また次回詳しくお話しします!)

不動産業界に20年以上携わる私から見ても、業界の基本的な考え方は大きく変わっていません。家賃や売買価格、駅(職場)までの距離、広さや間取りといった具体的な数値が、依然として物件選びの中心にあります。これらの数字に基づいた検索は合理的で、目的の物件を迅速に絞り込むのには最適です。売買では少し慎重になるかもしれませんが、賃貸では何となく探して何となく見つける、ということもよくあります。

数字だけでは語れない家の価値
家とは、ただの「住む場所」ではなく、「生活をする場所」です。そのため、数字だけでは測れない「家のポテンシャル」や「相性」、「感じ」が実際の満足度に大きく影響します。しかし、実際には私たちはなかなか自分が何を求めているのかを感性を研ぎ澄まして探すことは少ないかもしれません。

マズローの欲求階層説の応用
心理学者アブラハム・マズローによって提唱された欲求階層説では、人間の欲求が五つの階層に分けられていると説明されています。これを家探しに応用すると、以下のような考え方で物件を選ぶことができます。
・生理的欲求: 基本的な生存に必要な条件、例えば雨風をしのげて睡眠が取れる住環境。

・安全の欲求: 物理的、経済的安全が保障された住まい。(家賃やローンが安いなど)

・社会的欲求: コミュニティとのつながりや、自身(家族)が社会との接点を提供する住まい。

・承認の欲求: 社会的地位や自己表現が可能な環境。自分のライフスタイルや価値観、デザインを反映した住まい。

・自己実現の欲求: 個人のポテンシャルを最大限に引き出す、インスピレーションを受ける住まい。自分がどのレベルの欲求を重視しているかを理解することで、家探しの方向性が鮮明になります。

例えば、創作活動に適したアトリエを求めるアーティストは、自己実現の欲求にフォーカスして物件を選ぶことになりますが、例えば、サウナで整えたい、スタジオを作って創作活動に没頭したい、家庭菜園ができる庭やバルコニーなども生活を豊かにする空間ですね。この様な空間を持つことで、日々の生活がより楽しくなります。皆さんはどうでしょうか?これを考えると、自分に最適な住まいが見つかりやすくなるはずです。

こういった物件はsuumoなどの一般的なポータルサイトでは見つけにくいかもしれませんが、弊社のホームページにある「RENTSALE」をご覧いただければ、弊社がこれまで携わってきたさまざまな賃貸や売買物件を見つけることができます。コミュニティ形成を目的とした住居や、なりわい住宅や個人の自己実現を支援するための家など、多岐にわたる物件が含まれています。もちろん、購入からはプロセスも重視して全面的にサポートしています。

私自身も、家の中だけではなく、
アーティストとしての気分を味わえる空間を求めて、
駅から離れた郊外に自己実現の欲求を満たす家を建てました。(笑)





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