最近、家族が部屋にお花を生け始めました。
なんの花だろう?
重なった赤い色の花びら...アマリリス?
などと思いながら眺めていましたが、聞くとチューリップの一種、だそうです。
私がチューリップの花、と聞いてイメージするのは、細めのワイングラスのように先がすぼまった、少しとんがった花びら。保育園の子どもの名札で見るような形です。
咲いてからずっと、あのワイングラスの形で咲き続けるものだと思っていたのですが、一般的にイメージされるあのチューリップの形は、どうやらつぼみが開きかけた頃の一瞬の姿のようです。
開花してからしばらくすると、こんなふうに花びらが外側に開いて、丸っこいフォルムのまましばらく咲き続けていました。茎はしなってS字のカーブを描きます。
チューリップなんて子供の頃から知っている、よく見知った存在だと思っていたけれど。
本物の花が咲いてからしおれるまでをまじまじと観察してみると、知っているようで知らないものだな...と初めて会った花のように思えてきたのでした。
おおつき