ケイジです。
「やったー! 我が家の住宅ローン、やっと払い終わったー!」ということで、はじめて登記手続きを自分でやってみました。
皆さんは登記手続きをされたことはありますか?
不動産を売買する時には、売買契約をして所有権の移転に関する登記をしますが、このような時は大抵、専門家である司法書士さんや土地家屋調査士さんにお任せしますよね。
売買の際には登記を速やかに行わないといろいろと不都合なことが生じますので、私もこれまでは専門家にお任せしました。
ですが、今回は「抵当権抹消登記」なので、ネットで検索すると「専門家に頼まず自分でもできる」と色々なサイトに書いてありました。
ローンを払い終わると、お金を借りていた金融機関から「抵当権抹消登記をそのうちしておいてくださいね」という感じの書面が届きます。
もちろん、専門家に頼むとおそらくスムーズに手続きをしてもらえるのですが、どうも数万円ほどかかるようでした。
「抵当権抹消登記」も速やかに行うに越したことはないけど、ちょっと遅くなっても大して不都合なことは起こらないようなので、数万円を節約するとともに「何事も経験だ」ということで、トライしてみました。
登記を司どる法務局のホームページをみたところ、何やらイラスト付きの抵当権抹消登記手続きの説明書のようなものや申請書式、記入例などがダウンロードできるようになっており、「おっ、これはそんなに難しくないかも。。。」と思い、作業を開始しました。
。。。いやいや、作ったことのない書類を作るというのは、結構大変ですね 。。。
まず、よくわからない用語がたくさん出てきます。登記識別情報、登記原因証明情報、不動産番号、家屋番号など、「それって何のこと?」という感じの言葉をまず理解してから記載する必要があります。
また、我が家はオトウチャンとオカアチャンの共同名義、いわゆる「ペアローン」でしたので、オカアチャンの分の登記の手続きも必要であり、それをオトウチャンが行うということは「委任状」も必要ということになります。
ようやく、2人分の「抵当権抹消登記」の申請書が出来上がりそうになった段階で、「あれ、我々の住所が違う。このマンションに住む前の住所になってる。。。」ということに気づきました。
前回のこのマンションを取得する際の売買の際には当然、まだそこに住んでいない状態で登記をしているので、その前に住んでいた住所で登記されている、ということを理解しました。つまり、今の住所に変更する「住所変更登記」が「抵当権抹消登記」の前に必要だということをここで初めて認識しました。
。。。もう一つ山があった 。。。
ということで、また、ここから再度法務局のホームページから住所変更登記手続きの説明書と申請書書式をダウロードすることから始めて、2人分の「住所変更登記申請書」を作成しました。。。
ここまでの作業を2週間ほどかけてチマチマと作成した後、いよいよ法務局に書類を提出すべく、(法務局は平日しか受け付けてくれないので)久しぶりの有給休暇をとりました。
その日の朝、「ホッチキス止めのやり方はこれであっているのか。。。」とか「ハンコの押す位置はここで良いのだろうか。。。」とか「何か他に添付書類を求められるかも。。。」とか「登録免許税の額は、本当に合っているんだろうか。。。」など、モヤモヤとした不安は色々ありましたが、一旦、作成し直しになることも覚悟しながら、所管する法務局に向かいました。
所管の東京法務局府中支局は、やはりいかにも固い仕事をしてそうな四角い建物で、警察署のようなイカつい印象に少しビビりながら建物入りました。印紙を購入して書類に貼り付け、担当窓口を探して緊張しながら満を持して書類を提出したところ、意外にあっさり受け付けてくれました。
あまりにもあっさり受け取ってくれたので、「あのー、はじめて手続きするんですが、書類大丈夫そうですかー?」とやや間抜けな質問をしてみたところ、受付のおじさんは再度書類に軽く目を通して「大丈夫じゃないかな〜、うん、多分大丈夫。あ、訂正が必要な場合は連絡行くから、ヨロシク」 とのこと。
これまでお仕事で建築確認申請などを行ってきた経験から、「その場で修正の指示が出たら、パソコンでデータを修正して、コンビニでプリントして、ホッチキスで止め直して押印して、、、、」と波乱を想定して準備していたのですが、思いがけずスムーズに書類を提出できたので、やや拍子抜けしました。
昼時に帰路に着くと、ちょうど近くに良さそうな佇まいの蕎麦屋があり、吸い込まれるように入店しました。
「久しぶりの休暇だし、いいよね。。。」と心の中で言い訳をしながら、香ばしい焼きみそと黒竜をチビチビといただきながら蕎麦を待ち、、、
「自家製にしんそば」をいただきました。
五日間炊き込んだという自家製にしんがほろほろと柔らかく、その上にとろりとかかった大和芋がコシのある蕎麦と絡んで、、、
なかなかの逸品でした。。。
ちなみにお店はこちらです → 手打ちそば 「心蕎人さくら」
。。。法務局から連絡がなかったので、書類提出から1ヶ月ほど経った後日、登記を確認すると、確かに住所変更と抵当権が抹消された旨、情報が記載されていました!
書類作成はかなり面倒でしたが、数万円の節約になりそれなりの達成感と新たな経験が得られたので、良しとしたいと思います。
ケイジ