私の生まれた地域では約400年前から語り継がれている「伝説」の生き物がいます。
それは『羽犬(はいぬ)』。
先日友人に羽犬の事を話したところ、思っていた以上に驚いた様子で興味を持ってくれたので
ブログに書いてみようと思います。
話してみて気付きましたが、伝説の生き物がいるという町は確かに珍しいですね。
日本で全国レベルで知られている伝説の生き物は河童や天狗でしょうか。
さて、羽犬はというと文字の通り、犬の背中に羽根が生えています。
伝説には2つの説があって
ひとつは悪い犬バージョン。昔、性質が荒く乱暴な羽の生えた犬がいて、家畜や旅人を襲うため、
地元の民たちから大変恐れられていた。これを豊臣秀吉が退治し、羽犬の強さと賢さに感心し塚を作って弔ったという説。
もうひとつは愛犬バージョン。秀吉が九州遠征の際に羽が生えたように跳び回る犬を連れていたというものです。
残念ながら犬は病気にかかり死んでしまい、犬を大変かわいがっていた秀吉は非常に悲しみ塚を建てたという伝説。
現在の羽犬はというと、河童や天狗のような妖怪的で恐れられている存在ではなく、
(子供の頃、寝ないと羽犬が出るぞ的な脅しは一回もないし、見た目も怖くない)
地名や駅名にもなっていたり、今も塚が残されているので、どちらかというと愛されている動物だなという印象です。
もちろん市のキャラクターにもなっていて、市内には数カ所銅像もあるので
筑後市に来られる際は、羽犬の銅像探してみて下さいね。