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心に沁みる漫画

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福岡県出身、4歳の娘がいるお母さん設計スタッフです。


『東京ヒゴロ』(著:松本大洋)が2023年 冬、第3集にて完結を迎えました。

松本大洋さんといえば「花男」や「鉄コン金クリート」「ピンポン」など
一度は手に取り読んだことのある漫画家さんなのではないでしょうか。
人気の漫画家さんなので、好きというのも憚られそうですが、
松本大洋さんの作品は漫画というより画集として紙書籍としてストックをしています。


さて、今回の作品の主人公は50代の漫画編集者。
松本さん自信の職業でもある漫画の世界を描いたお話です。

本作はとにかくテンションが低い。
夢のある展開や奇跡なんかもなくて
ただただ漫画家や編集者の生きざまがシビアに描かれています。

ただ、登場人物達の"漫画"に対しての向き合い方や情熱の持ち方の違いが多彩で
"商業としての漫画づくり"をする為に行われている苦悩があいありと表現され、
それがまた、人知れず孤独に戦っている姿が身に沁みます。

作中描かれている漫画家さんはどれも魅力的なのですが、
個人的なナンバーワンは木曽さん。
木曽さんが再び漫画創作に向き合う覚悟をした時、
現実と自信の漫画の世界観がオーバーラップして描かれている描写。
グッときつつも微笑ましく感じました。

「東京ヒゴロ」おすすめです。


画像引用元:Amazon





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