福岡オフィスのいでちゃんです。
ご縁がありまして、山口県防府市の末田地区にて「たこ壷」の窯焚き(かまだき)のお手伝いをしてきました。
今回受け入れてくださったのは「多幸窯」ブランドを展開される田中窯業の方々。
地元の粘土を用いて整形したたこ壷を、古くから使用しているのぼり窯にて焼き上げています。
(リンク:Instagram)
到着してお出迎えしてくれたのは圧巻のたこ壷たち。
当日はなんと朝4時から火入れを始められており、
私が到着した時にはすでに轟々と火が焚かれていました。
のぼり窯の神棚に手を合わせて、早速お手伝い開始。
11月末でしたが、のぼり窯の前は薄着で火入れをしないと汗だくになるほど。。
一番下の釜が1400ºCになるまでひたすら薪を焚べ続けます。
多幸窯の方々は日が登る前から薪割りをして、
杉の間伐材や解体した古家の柱梁をひたすら釜に焚べるのでお腹が空きます。
なので、朝からBBQ!
もちろん着火剤はのぼり窯の火です。
体を動かして汗をかいた身に染みる肉汁でした。。
のぼり窯の隙間から吹き出す炎
のぼり窯2段目で焼かれるたこ壷の様子
こちらは焼かれる前のたこ壷
たこ壷を焼き上げるための登窯及び周辺地域は「末田の窯業生産工房及び登窯」として
2016年3月28日に山口県防府市の有形民俗文化財に指定されました。
(引用:多幸窯(TACOOGAMA)|山口県防府市田中窯業)
多幸窯で生産されたたこ壷は瀬戸内を中心に各地の漁師の元に届けられているそうです。
あの有名な「明石のタコ」も、ここで製造されたたこ壷で生まれ育ったのかもしれません。
実はこの末田のまちには、あらゆるところに土管がたくさん転がっていまして、独特な景観を呈しています。
こちらの話も濃密なので、また次回に。