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二つの生活

おおた

東京→瀬戸内→東京へ。最近買った本は『煙たい話』『ナッちゃんはテンションで水深が変わる』、最近の気付きは「自分もちょうど同じこと思っていた!はけっこう嬉しい」です。


これまで、一人暮らしをしたことがありません。

生まれた時から、人数が増えたり減ったりしながら家族と暮らし、
働き始めてからは会社の寮で5人暮らし、
寮を出てからも同僚と2人暮らし、
再び東京で家族と暮らし、
そして今の家も2人暮らしです。

別々の2人以上が一緒に住み始めた時に、起こること。
それが物の重複です。

今の家に引っ越す時に一番顕著だった被りが、本でした。

版の差による違い以外は内容の同じ2冊が15組。
これらは同じ本なのでしょうか。

被りの理由はこちら。
理由1:興味が被ったため同じ本を買っていた
理由2:教材として手元にあった(二人とも建築学科出身のため)


"じゃあクロードさん... 男のもとにはなにも残らなかったんですね"
"結局はもとどおりですか..."

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本達を並べて気づいたこと。
被りの一番多かった理由は、
理由3:一方が買ってよかった本をもう1冊買って他方に贈った
でした。

ある料理の本には書き込みが、
ある漫画本には作者のサインが、
そうでない本にも、それぞれの思い出がある。

せっかくなので、取っておこうと思います。


"手に入れたものを失う
それは「もとどおり」とはちがいます"

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最後に、いつか忘れてしまいそうなことを。
"被らなかった"本があります。
理由3':一方が買ってよかった本を 他方に贈った

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当然ですが、一緒に暮らしてからは、2人とも読みたい本でも1冊しか買っていません。
そのことが少しだけ寂しい、2人暮らし二年目の秋です。


"でも人生ってそういうものですよね"
"......それでもやはり、悲しい話でしょう?"
(引用は全て 森泉岳土『うとそうそう』より、「悪い木の実」)





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