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住まいの真実:専門家の言葉と現実のギャップ

スギヤマ

音楽業界にて楽器テクニシャン、ライブ制作、A&R等プロダクション 時代の珍事件・失敗、トラウマを経ながら現BS不動産事業部マネージャーに。不動産コンサル業務全般とお金の事の相談係。


「おなたは持ち家派か賃貸派?」
「新築と中古のどちらがお得?」
「マンションVS一戸建て」

住まいに対しては誰もがその結論に興味を抱くような題材(テーマ)で論ずるコンテンツはネットや書籍、テレビ番組、動画など沢山あります。

建築、不動産関係者だけでなく、ファイナンシャルプランナーや住宅評論家、経済評論家、実業家、投資家等々

専門的なお仕事されてる方や著名な方々が発言しています。

私も仕事柄この手のものは興味本意でよく拝見しますが、
"なるほど""ごもっとも"と思うこともありつつ、なんか腑に落ちないとこも多く、結局は落とし所に疑問を感じたりします。

誰のためなのかを見極める。
まず大抵は自身が扱う商品を最終的に推し進めるようなポジショントーク、問い合わせをもらうようなステルスマーケティングになってますよね。

または一般の考えに逆張りして自分の存在意義を高めたり、ある実業家はメンテナンスやライフスタイルの変化を嫌い賃貸進めるし加えて一部の経済評論家は住宅ローンが一番無駄な借金だと否定します。

まあ、高額な物件を買って、支払いが厳しくなるような住宅ローンを組むのは当然厳禁です。しかしサムネイルや視聴回数など稼ぐために逆張りしてコンテンツに興味を抱かせてるというパターンが多いですよね。

先日もお偉い経済学者がドヤ顔で住宅ローンや持ち家を否定するコメントをYouTubeで言い放ってるのですが、(住宅ローンでも銀行から追加担保されるとか)全くもって事実無根の話しをしてたのでびっくりもしました。

さぞかしご自信があるのでしょうが、、
やはり餅は餅屋でなくては、、と私は思ったのでした。

プロであり続けること。
例えば、様々な銀行が扱ってる住宅ローンは表面的な部分でない実質的なローン商品や審査をはじめとする各銀行同士の違いや比較はタイムリーに扱う不動産売買仲介担当しか分からないものですし、ポータルサイトや鑑定データなんかも成約取引事例は登録された一部の取引の抜粋で、同じ物件が重複してカウントされてたりで参考にはなるけど、このデータを信用してしまうと大きな誤算が生まれるなぁ、、と思い、販売・賃料価格は独自の経験とお客さんの状況から査定をし販売戦略を立てたりします。

一つとない物件の良し悪しは感性や体感的になところもあるので、物件はデーターは全く違う資産性になるでしょうね。

餅は餅屋、、、。
肝心の不動産を扱う人、不動産業者は普段からの業務に精通して情報も多いですから本来は一番よく理解してるのですが、やはりお偉い経済学者や評論家の方が一般的には説得力はあるでしょう。

残念ながら、、
ブルースタジオとて不動産会社ですし、リノベーションを提案する会社であります。

私は建築不動産業界のど真ん中にいるのですから、その立ち位置を理解してどのような立ち振る舞いをすべきかを考え行動して行きたいものです。

あらためてこちらの見出し...

「あなたは持ち家派?賃貸派?」
「新築と中古のどちらがお得?」
「マンションVS一戸建て」

このようなテーマの番組や動画、雑誌などメディアでよく取り上げられますよね。
インターネットでは情報が溢れてます。

自分の考えとしては無責任に第三者が断言して"中古を買った方がお得だ"とか、"これからは資産性の高いマンションを買うべきだ"とか身内の家族でもあまり言えないことを、よくもまあごもっとものように話すなぁ、、と下手したら、これからは賃貸、家を買う人は〇〇だ!
なんて言い切ってる方もおります。

結局最後まで見てしまってる私も術中にハマってしまったりしてるのですが、、。
さすがに"THE 不動産のゴリラっぽいおじさん"の私でもこれは「キツイ」セルフブランディングだなぁとか、知ったかぶりの「とんでも理論」だと思ってしまうことばかりです、、。

誰のためなのかを見極める。
大概はどっちがお金の面でお得かだけの説明、指標です。

数値で示した指標は説得力があり一見して分かりやすく、そこだけで切り取れば成る程と納得して、一生の選択肢を決めてしまいそうになりますよね。
もちろん家にお金を掛けたくないと考える人もいらっしゃるとは思いますし、将来の資産性は大事ですが、こと自宅(家)本来の役割、機能を考えればお金の損得は二の次でなければいけないと私は思います。

家探しの理由は個々またはご家族によってそれぞれが全く違います。

当然これまでの暮らしをより良くしたいと考えるわけですが、中には今の暮らしは本当に満足してるけど、やむなく引っ越しをせざる得ない人もいらしゃいます。
逆に今の家での暮らしがストレスになってきてしまったり、不安だったりがあり、その問題を早くクリアしたいとかもございます。
その探す理由に加えて、収入、資産、時間(期限)の制限。そして家族構成、治安や教育環境、細かく言えば、家族との関係(距離感)、今の仕事に対するモチベーション、健康状態、趣味などなど、さまざまな要因からベストな暮らし方、家探しをするするわけですが、とても気持ちに余裕がないとなかなか要因を追求することも難しいものです。

理想と現実の探求と専門的なサポートの重要性
しつこいのですが、何をどうすればお得かなんていう結果を先の情報だけで決めるっていうことは本来するべき家探しではないはずですよね。

では家探しにおいて何が正解なのでしょうか?
困りますよね。

理想を追求すれば本当にキリがないし、キリがないからと妥協してもそれで本当に良かったと思えるのか?

そろそろ探すかといっては結局毎度答えは出ずに時間だけすぎてしまう人
このままではまずいと焦って判断誤ってしまう人

正解だったのかは、将来暮らし尽くすまで誰にも分かりません。
(ただ、ただですよ、、、失敗の場合は明確に分かります。賃貸であってもお金の損失は多少ですみますが、時間やコトは戻りません。)

言えるのは家探しは自分が思ってる以上に奥深く、悩ましい。
"自分が思ってる以上"というところがポイントです。

失敗も考えられ安易に答えは出せないからこそ、家探しはそのプロセスを大事にしていただきたいと私は考えております。
家探しは、物件探しは決断するまで後戻りが簡単にできます。
何が正解なのか、ベストなのか学んで経験して個々がそれぞれに答えを見つけて行くしかありません。
専門家や経験者の意見も参考にはなりますが、実際には当初からの理想に加え、経過とともに潜在的なニーズや偶然に分かってきた将来に向けやるべき事など、沢山知ったり、集めたりしながら、徐々に目的を明確して行くことになると思います。

物件探しのプロセスにおける専門的なサポート
我々が、物件探しの(暮らし方)お手伝いのご相談、ご用命いただいた際には、、。

私たちはそれぞれの専門的な立場で判断したり、時には客観的に捉えて意見させていただくこともあります。

お客様含めてアイディアなどを持ち寄って一つ一つの問題や疑問を解決しデメリットをクリアにしていきましょう。

その方々のゴールによってはビジネスにつながることがない事もありますが(むしろ多い?)その家探し、暮らしの探しのプロセスに参加できる有り難さと気構えを持って物件(暮らし)探しの後押しをさせていただきます。





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