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今月のお告げ

キムラ

よく文房具屋さんにいます。猫がいたら触りたくなります。空港にいると落ち着きます。パン好きですが、白米党です。


みなさんもこのような掲示板、見たことある方いらっしゃると思いますが
私の近所の寺院にも伝道掲示板があり、月2回お告げが描かれるため
日課の子供との散歩がてら、ついつい立ち寄ってしまうスポットとなっています。

いまやSNSが情報発信の主となり、タイムパフォーマンスや広告情報の迅速拡散性が求められる中
ここでしか見ることのできない掲示板に人の手で文字を書くことの意味
モノ造り、コト創りを行う自分にとって、考えさせられることがあります

なかにはかしこまった高尚なお告げもあるのですが、今回は入門編


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私は自分のことを、とても「我(が)が強い人間だな」と思うことがある。
我が強いから、正しいと思うものがあれば、自分の意見を通そうと、誰かと衝突(しょうとつ)することも度々である。

たとえば、自動車を運転していて、お互いが我を通そうとして、事故が起きるようなものである。
たとえ、そのとき自分の意見を押し通すことが出来たとしても、それで気持ちがスッキリするわけではなく
実際のところは逆にイヤな気もちが残ることが多い。
皆が我が強ければ、私の身の回りは争いだらけになってしまうだろう。
しかし、そうならないのは、きっと誰かが自分の我を抑え、私に譲ってくれているから、、、

「意見が衝突したら、一人しか渡れない丸太を思い出すと良い。
左右から同時に渡れば二人とも動けなくなる。
どちらかが先に譲ってあげなければ渡れない。
他人に譲る気持ちを持ち、譲られた人は感謝して通ればいい。」

私の「我の強さ」は簡単に治るものではないかもしれない。
しかし、治した方が良いものだし、私にしか私の我を治すことのできる者はいないわけである。

「譲れるものは、気持ちよく譲る」
「譲ってもらえたら、ちゃんと感謝の心を持つ」
そんな当たり前のことのできる人間に私はなりたい。


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一見意味が分かりません、、
お告げの補足としてこのようなことが記載されていました。

みやぞんさんは番組の企画でインドの北東部にある、常に虹がかかっている滝に向かっていました。
滝のある村に着くまでには、バスや寝台列車を乗り継いで11日もかかったそうです。
しかし滝を見るためには、そこからさらに6000段の階段を登っていかなければなりません。
そんな状況でみやぞんさんは

「幸せだな。もっと登りたいな。まだまだ登れる幸せ。自分の機嫌は自分でとって、人にとってもらおうとしない!ツイてるぞ!幸せだな!」

と自分を励ましながら、笑顔で階段を上りきりました。
私はテレビを見ながら、はっとさせられました。
普段イライラしてしまいがちな私にとって、みやぞんさんのこの言葉はとても身にしみました。

イライラしてしまう「いかり」の心は代表的な「煩悩」の一つです。
煩悩は抑えようとしてもなかなか抑えられるものではありません。
だからといって、開き直って煩悩を抑えようとしないことは善い行いとはいえないでしょう。
大切なのは、煩悩をおこしてしまう自分自身とどう向き合うか
自分の機嫌は自分でとって、煩悩の原因となるような心を滅していけるように努めていきたいものです。

「 あなたにとって豊かさとは何ですか? 」

<引用:都内某寺院より 合掌> 





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