ブルースタジオで2020年〜2022年度の3年間
白河市の中心市街地活性化のため
白河市リノベーションまちづくり推進事業を実施していました。
白河市は私の地元なわけですが
2020〜2021年は地元民として
2022年度はブルースタジオに入社して運営側として
リノベーションまちづくりに携わっていました。
入社後は運営側と言っても
私自身、白河市の中心市街地に実家があるため
運営もやりながらワークショップにも参加していました。
以前ブログで紹介した、髪と台詞というおでん屋さんの店主と
白河と東京の2拠点でお仕事されている友人(おでん屋の常連)
そして私の3人チームで、リノベーションまちづくり事業に参加!
私たちのチームは全員、白河市天神町周辺に住んでいる(いた)のですが
住んでみるとよく分かります。
髪と台詞を中心に、ヘンジンが多い。
髪と台詞ができて、さらにヘンジンが集まっている....!?
(髪と台詞の夫婦がヘンジンなので、類は友を呼ぶ)
東京に出てきて、さらに思います。
こんな面白い人たち、東京でも滅多に見かけないぞ...と。
ヘンジンと書きましたが、「変」ではないのです。
みんな自分の好きなものに「偏」っているんです。
自分の偏りを、酔っ払いながら語る姿がとても面白い。
偏人、偏愛人です。
そんな人が集まるまちになったら、
とても面白いことになるんじゃない?よし、じゃあやろう!
というところから始めたのが偏人町プロジェクトです。
前置きがとても長くなりましたが
そのキックオフイベントとして
偏人祭vol.0を先日開催しました!(ここが本題)
元々、東京で役者を目指してた髪と台詞のマスターと
白河市で演劇塾やダルライザー(ご当地ヒーロー)をされているワチさん
演目は、言葉遊びの奇才アゴタ・クリストフ脚本の
「ジョン&ジョー」
カフェで繰り広げられる男2人のちょっとシュールな会話劇。
昼の部・夜の部の2幕、共に満員御礼でした!
夜は打ち上げでお酒を飲みながら
私たちが考える偏人町、まちのこと
まちの日常の中に、こうやって自己表現ができる場があることの大切さなど
色々なお話しをしました。
もちろん反省点などはありますが、
みんな楽しかったし、大成功!ということで
次回の偏人祭もお楽しみに!
※偏人祭の企画持ち込み可能です!笑
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偏人町プロジェクトを始めるときに
チームのみんなで偏愛ってコレだ!!
となった、太宰治の一節を。
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勉強というものは、いいものだ。
代数や幾何の勉強が、学校を卒業してしまえば、もう何の役にも立たないものだと思っている人もあるようだが、大間違いだ。
植物でも、動物でも、物理でも化学でも、時間のゆるす限り勉強して置かなければならん。
日常の生活に直接役に立たないような勉強こそ、将来、君たちの人格を完成させるのだ。
何も自分の知識を誇る必要はない。
勉強して、それから、けろりと忘れてもいいんだ。
覚えるということが大事なのではなくて、大事なのは、カルチベートされるということなんだ。
カルチュアというのは、公式や単語をたくさん暗記している事でなくて、心を広く持つという事なんだ。
つまり、愛するという事を知る事だ。
学生時代に不勉強だった人は、社会に出てからも、かならずむごいエゴイストだ。
学問なんて、覚えると同時に忘れてしまってもいいものなんだ。
けれども、全部忘れてしまっても、その勉強の訓練の底に一つかみの砂金が残っているものだ。
これだ。これが貴いのだ。勉強しなければいかん。そうして、その学問を、生活に無理に直接に役立てようとあせってはいかん。
ゆったりと、真にカルチベートされた人間になれ!
太宰治「正義と微笑」より