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切なさを包む

おおた

東京→瀬戸内→東京へ。最近買った本は『本屋で待つ』『父ではないけれど』『たどりついた夏』『コモンの再生』『ぼくは翻訳についてこう考えています』、最近の気付きは「信号の変わる時間が日によって違う」です。


包むことが好きです。

自分自身がもらう時は、どんな形でも嬉しいのですが、
誰かに贈り物をする時はついついしっかり包んでしまいます。

もらった時の第一印象を決めるものでありつつ、一度開けてしまえば姿を消してしまう切なさ。

中身は本人の手元に残る(ことが多い)ので考えて選ばないといけないですが、
包みは自分の趣味で作ってもあまり問題ない、その気軽さが楽しいです。


せいろを包むならば、大きな円筒形でも映える大きめの花をつけてみたり、
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外出先で購入してすぐ渡すならば、後から付けられる小さめのリボン飾りを持っていったり、
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サイズを抑えたい郵送物ならば、薄い何層かに分けて包んでみたり、
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その時々でできることをやります。

どこで読んだか失念してしまったのですが、
人生(世界だっかたもしれないです)最後の日に食べたい食事は?という質問に、
「白米のおにぎりが食べたい。何も入ったり包まれたりしていないものが良い。
海苔で包まれていたりしたら、磯の香りが漂って、もっと生きていたいと思ってしまうから。」

というような答えをした方がいて、たしかにそうだと思いました。
でもきっと、そのおにぎりの、その三角形(あるいは俵形や丸)に包まれた形だけで、
なんだか未練が湧いてしまいそうな気もします。


先日、母の日がありました。
新宿を歩いていた際にこれだ!とベルグのビールチケットを購入。
しかし家に帰ってから、当日に渡せない以上、母の日らしく思えないかもしれない...と思い、
包みでなんとかそれらしさを演出することにしました。

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(ビールチケット感を匂わせます)

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(中で固定しています)

結局母の日のプレゼントとして、喜んでもらうことができたので良かったです。


さて、差し迫った父の日はいかに。。。。





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