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(屋)外食2023

おおた

東京→瀬戸内→東京へ。最近買った本は『本屋で待つ』『父ではないけれど』『たどりついた夏』『コモンの再生』、最近の気付きは「ウルトラライトガウンの内側のボタン」です。


1年半ほど前の自分のブログに「(屋)外食2021」というものがあります。
屋外で食べる食事のこと、入社1年目の当時、全然外食することがなかったことを書いています。
(記事はこちら:https://bluestudio.jp/magazine/blog/012193.html
今になって思いました。

「なぜ、2021なんだろう?」


この頃、休日にお昼ごはんを外で食べています。

仕事の日ではないので
飲み物を用意して(たいていはお茶とお酒の二種類)、
作りたてを温かいうちに、温かいまま、蓋を閉じて、
果物とチーズも持っていきます。

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(↑こちらは「ピクニック」カレー。)
(↓こちらは「お弁当」カレー。)
sg2130421_02.jpg

お弁当とピクニックのごはんの境界はどこにあるのでしょうか。
人数はあまり関係ないような気がします。

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休日に外でごはんを食べるのは、屋外の方が気持ちよく、自宅の中が寒いからという切ない理由があります。
(ブルースタジオの物件ならばそうはならない場所も多いとは思うのですが、、)
室内は快適で、守られた空間である、という考え方がいつのまにか染み付いたせいか、
外の方がむしろ快適であるという感覚は、少し不思議です。

でも、まだ冷房が設置されていなかった小学生の頃、
教室の中よりも、プールの中や、風が通り抜ける校庭の方が気持ちよかったはずです。


「雨が降ってきた。
バナナの葉を一枚もいで頭にかざした。
(略)
この光とこの音の下に居る者は雨にあたらない。
この葉をさして歩くと 葉光がゆれる。
ゆれるたびにトトトと葉の上の水が落ちる。
新しい空間とは こんな風にしてできるのだ。」(吉阪隆正)

バナナの葉をもいで雨をしのいだことはありませんが、
「新しい空間」という感覚とピクニックは近いような気がします。

ベンチの上が、レジャーシートの上が、小さな空間になる。
この光の下では、残り物を炒めた焼きそばも
いつも使っているお弁当箱用のタッパーも
ずっと前に貰ったままだったみかんも
いくつかの点が結ばれて、その中で食べていると、
ピクニックのごはんへと変わる、そんな気がします。

sg230421_04.JPEG

少しずつマスク無しの方々が増えてきたこの頃。
「(屋)外食」シリーズの続きを書ける日が来たらいいなと思います。





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