アノニマス、と聞いて皆さん何を連想するでしょうか?
数年前に世の中を騒がせた、例の仮面ハッカー集団を思い出す方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ウィキペディアで調べてみるとこんなことが書いております。
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匿名掲示板上で結成された、インターネット上のハクティビスト(※)が緩やかに繋がった国際的な連携組織である。
(中略)この用途では「匿名の集団」という意味の不可算名詞として扱われる。
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特定のメンバーがコアになっているかどうかも良くわかっておらず、まだまだ謎なようで。。
(ちなみにあの仮面はガイ・フォークス・マスクというそうです)
一方、英語辞書でアノニマスの意味を調べてみると
【anonymous】
意味: 匿名の、名前を伏せた[明かさない]、無名の、無記名の、無著者名の、作者不明の
とあります。
また匿名掲示板などと聞くと、SNSで若者世代が個性の強さを主張する時代に、個人を出して発信しないカッコ悪さや卑怯な印象もあったり。。
そんなこんなで、アノニマスと聞くと、なんだか少しネガティヴなニュアンスすら感じます。
なのですが
日々の生活においてはこの匿名性にこそ、居心地の良さを感じる瞬間があります。
とくに、自分が住む周りの環境について。
いくら自然体で過ごすと言っても、大なり小なり個性を主張することは避けられないと思います。
そんな中ふと電池が切れて、ポカーンとしてしまいたい、あの瞬間、自分を意識しないでもよい環境ってとても大事だと思うのです。
(疲れた時に、知らない土地に旅行に行きたくなる感覚に近いのかもしれません。)
私の場合、住む場所をどこにするか考える時にはやっぱり「オフの時は匿名でいたい」。
そしてつい「やっぱり次に住むのも東京かなぁ」などと思ってしまがちです。
決して東京に個性がない、というつもりはなく
"個性がなくても許される、「自分は何者である」と主張しないことにも寛容な場所"
という意味で、カタカナ表記の概念的な「トウキョウ」に心地良さを感じています。
なぜ急にこんな話をわざわざブログに書いたかと言いますと
昨年見たドラマにそんな話があったので、ついその時の感じたことを思い出して語ってしまいました。笑
その中でもお気に入りのセリフがあったのでご紹介します。
「東京で軽く生きるために必死に努力してたんだよ、俺」
(見る立場によって捉え方が大きく違うドラマだと思いました。気になる方は「東京男子図鑑」をご覧ください。)
個性の活かし方を重視される世の中ですが
「トウキョウ」でアノニマスに暮らすことも、一つの選択肢だなあと感じた今日この頃でした。
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※)
ハクティビストとは、ハッカーと活動家(アクティビスト)を掛け合わせた造語。
トップ画像引用はウィキぺディアより