「奄美大島に泥染に行ってきました。」
「 泥染」は奄美大島でしか行われていない伝統的な染色方法です。
泥染は、今回一緒に旅行をした友人から教えてもらい初めて知ったのですが、
古着好きな彼とは以前、市販の黒染めで自分たちの服を染めて遊んだこともあり、気づいたら奄美大島に来ていました。
奄美に生育するシャリンバイ(バラ科の植物)という木の幹を細かくしたチップを12時間煮込み、
その煮汁に含まれているタンニン酸色素と泥田の中の鉄分が化学結合し、それを繰り返すことで次第に深い茶色に染まっていきます。
飛行機を飛ばし来た先で染めるものについては、少々悩んだ結果、
LLbeenのトートバックにすることとしました。
まずは、シャリンバイの煮汁と石灰水(アルカリ性)に交互に漬ける作業をし、完了したら泥田へ。
ひんやりとした手触りの良い泥に、足元をとられないよう気をつけながら泥の中に漬けて。
その後は、深く色を入れるため、濃い煮汁を熱した鍋に漬ける工程へ。
ここからは職人さんの力を借りながら進めていきました。
取り出して色止め液につけていきます。
最後に水でさっとすすいで、余分な汁を落としたら、
完成
ついに泥染の全肯定が終了すると、所謂普通のビーントートが、
泥とシャリンバイの煮汁の赤褐色が入り混じった品のある、深い色合いとなりました。
ちなみに一緒に体験をした友人のシャツは、このように。
こちらもUSA製のLLbeenのシャツでしたが、ユーロのグランパシャツのような品のある雰囲気にイメチェン。
体験後さらっと、親父に近い年齢の職人さんから、
「新しいものを買ったのと一緒でしょ」
と素敵な言葉をいただきました。
元々よく使うバックを"この機会に"と思い染めましたが、
期待を超える大満足の一品となりました。
これからも大切に変化を楽しんでいきたいと思います。
その後、大島紬の製造見学をし、モノづくりに対する歴史や信念を感じその日の体験は終了しました。
東京でも何度か服を染めたことはありますが、
奄美大島にしかない技と自然の中で出来上がったバックを見ると
醸し出す雰囲気が全く違ったモノとなっていました。
皆様も是非、奄美大島へ足を運んでみてください。
体験したはこちら→大島紬村http://www.tumugi.co.jp/