こんにちは。
私が担当している長期にわたるプロジェクトが、
ようやく第1期工事が終わり一区切りしましたので皆さまにご報告です。
9月26日に鍵引き渡し式を行い、10月1日から入居開始いたしました。
【事業概要】
双葉駅西側地区 災害公営住宅プロジェクト【双葉町 駅西住宅】は、
福島第一原子力発電所の事故に伴う帰還困難区域のうち「特定復興再生拠点区域」に指定されていた双葉駅西側地区に、
全86戸の公営住宅(災害公営住宅30戸、再生賃貸住宅56戸)を建設するプロジェクトです。
このたび2022年8月30日に避難指示区域が解除され、再び居住が可能となりました。
【コンセプト】
・自分らしくいきいきと過ごせる「なりわい暮らし」の集落
「なりわい暮らし」とは自分の趣味や好きなことなど、住人の個性的な生き様をみんなで分かち合うこと。
趣味を楽しんだり、道具の手入れができる「土間玄関」、そこから繋がり外へと開かれた「路地」ご近所さんとおしゃべりができる「縁側」が設けられています。
・ふるさとへ「帰る人」も 新天地へ「移住する人」も「仲間と共に育む暮らし」
駅西住宅は「帰還者」だけでなく、「移住者」の入居も歓迎しており、仲間たちとの暮らしを育む「共用施設」を設けています。
住戸から一体的に繋がる大屋根の屋外空間「軒下パティオ」は日常的なコミュニケーションの場として、またキッチンを併設する「集会所」は住民同士や来訪者の交流の場として機能します。
こちらは完成イメージのイラストです。
第1期では長屋10棟(25戸)の工事を行いました。
イラストの右側から真ん中に向けて連なって並ぶ建築群です。
第1期で竣工したタウンハウスの住棟。
柱梁が際立つ大屋根部分が軒下パティオです。
各住戸を繋ぐ路地。
住戸に備え付けられた縁側。
各々のなりわいが育まれる土間玄関。
9月時点の写真。
今は駅前の広場や道路をはじめ、第2期の戸建の工事が進行しています。
全体の完成までまだ少し時間がかかりますが、
皆さまとご一緒に見守っていきたいと思います。