Magazine


カタツムリになりました

パン

出身はマレーシアです。数年ぶりにみたらし団子を食べてなく、再び挑戦してみたが、やっぱりアカンやった。


最近初めてソロキャンプに行ってきました。東京に来てから感じたカルチャーショックの一つはアウトドアアクティビティがすごい人気があることです。マレーシアでも最近アウトドアが人気があって、施設が増えてきましたが、私がいたごろは野営しかできないくらいでした。そのため、何でこんなの好きなの、虫が多いし、蛇がいるし、寝心地悪いし、などなどとお母さんに聞かれました。それはやはり日常的に感じられない"そと"の暮らしだと。


ぼんやりする時間がいっぱいあって、「もし人間がカタツムリになったら」「もし都会の中でも、今日は代々木公園で、明日は生田緑地で、みたいなモバイル式暮らしができたら楽しいかもしれません」と色々考えていました。。実は平安時代にもモバイルホームで暮らしていた鴨長明という歌人がいました。彼が作った自由に解体、移動できるモバイル式住宅は「方丈庵」と名をつけられました。ここに住み飽きたら家を解体し、また好きな場所を見つけて、あそこで組み立てるのです。
sg221108_03.png
復元されたものは京都の左京区にある河合神社で見られます。 
https://tabi-mag.jp/ky0636




現代的な面白い事例もいくつかあります。例えば、最近レインコートとして使えるテントも出てきました。300ドルで超軽量モバイルホームを買えます。
sg221108_05.jpg
https://www.backpackinglight.com.au/six-moon-designs-six-moon-designs-gatewood-cape-sh.html


また、以前隈研吾が設計した傘で建てられるシェルタ「カサ・アンブレラ」もありました。
sg221108_06.jpg
https://kkaa.co.jp/project/casa-umbrella/#gallery-9


2020年に出たNomadlandという映画の中に、バンライフをしている主人公がこどもに" Why are you homeless ?"と聞かれた時に、彼女が"No, I'm not homeless. I'm just houseless."と答えました。そのエピソードがとても印象に残っています。なので「家」とは何なんでしょうか。代々木公園の青いテントの村に住んでいる人たちはホームレスに見られるかもしれないが、地球にも自分にもかける負担が少なく、今の時代においてはなかなか先進的な暮らし方ではないかと思っています。

以前書いた代々木公園の青いテント村についてのブログ 
https://www.bluestudio.jp/magazine/blog/011870.html


sg221108_02.jpg
ということで、西湖でカタツムリになった一晩でした。





Rent / Sale

Magazine

Portfolio