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擬似結婚式と、「住まい探し」

さかぐち

鹿児島県出身。ラジオと映画とジャスミンに囲まれて生活中。時の流れに身をまかせ、いつの日か向田邦子になるのが夢です。


突然ですが、友人の結婚式に参列してきました。
初友人の結婚式で、いろいろと思うところがありました。
ありすぎました。

披露宴で美味しいコース料理を食べながら、
用意されたナイフとフォークを気をつけて端から使いながら、
時々、なかなか露出しない脚が気になりながら

「結婚ってよくわからないけど、2人ともすごい幸せそうだなぁ」

「余興って、どのくらい練習するのかなぁ」

参加した後も余韻はなかなか消えることなく。

「あー、なんだか私も結婚式したくなってきたなぁ」

そして、どんどんと
「誰呼ぼう」
「いつやろう」
「どこでやろう!?」
なんて際限なく妄想に次ぐ妄想がわいてきました。

結局、思案の果てに、私の今のところの結婚式は私の友人や会社のスタッフ、
小・中学校の恩師に、母の友人、友人の姉とその旦那さんなど、、、
新婦(自分)側だけでも総勢50人を超え、
場所は、地元の公園で青空のもとやろう!
そんでもって、上棟式でよく見る餅まきとか、
最後は締めに公園のやぐらを囲んで盆踊りしよう!
などなど。
これは一体なんだ?祭りか何かか!?と、1人心の中で収拾がつかなくなっていました。

" 咳をしても1人 "

昔々のこんな哀愁あふれる名句もありますが、
ただ、相手もいないと気楽で身軽。
なににも縛られず、ただ自由奔放に思うがままに自分の想像(妄想)を膨らませることができます。

1人だからこそ、制限なく思うがままに飛び立てる。
翼はなくても選択肢は無限です。

そして、そんな自由な思想は、住まい探しにあってもいいと思っています。

不動産仲介に携わって早4年ほど。
多くの出会いの中で、住まいに対する思いや、
住まい探しの考えた方に「なるほど!」
と、勉強になることがとても多いです。

と同じくらい、住まい探しへの違和感を持つようになりました。
それは、
〈住まい探しにおいて、本人の感覚よりも、世間の常識や価値観に振り回されてはいないか?〉
ということです。

でも、本当に大事なのは
住むわたし自身がどう思ったのか、
どう感じたのか、
ワクワクしたのか!
ドキドキしたのか!

そういうことではないでしょうか。

そういった、自分の素直な気持ちの動きをキャッチするのが唯一無二のお住まいを探すヒントでは!
と思っている今日この頃です。

誰がなんて言おうとわたしはこの街が好きだ、この空間が好きだ、この暮らしをしたいんだ!
揺るがない自分だけの感覚を磨いて、住まい探しをする、それがとっておきのお住まいを見つける近道かもしれません。

擬似結婚式を経験した私は、最近、お部屋のご案内で茅ヶ崎の柳島に行くことが多くなりました。

柳島には〈Palm lounge〉という賃貸住宅があります。

歩道橋を渡ったら海がすぐそこ!海だけでなく柳島は海岸沿いに木々が植えられているので、
緑もあり、身近に自然が感じられる、そんなロケーションに位置しています。

▼Palm lounge
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小学生の頃にバドミントンを、中学時代にソフトテニスをやっていた以降はスポーツに全く縁のない私。
「海」と聞くとサーフィンでも、サップでも、釣りでもなく、
海岸沿いに座ってボーッとできるなぁと思うだけなのですが、
それがまたいいんです。

水に入らずとも、潮風に包まれるだけでなんと日常のストレスから解放されることか。

普段生活していると、少しの風で髪が乱れたとか気にしている自分が途端にちっぽけに感じて、
風でボサボサになった前髪も、少しめくれてしまったTシャツも、
なおすのが面倒になってしまい、
しまいには化粧していることすら疎ましく感じてしまう始末。

自然は偉大です。

朝の柳島は、サーフィン初心者の方と思われる方々が海で各々練習していたり、
シーカヤックで釣りをしていたり、
釣りポイントに向かって竿を自転車の後ろに固定して移動していたり、
海沿いを大好きなわんちゃんと散歩していたり。

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朝とは思えぬアクティブで楽しそうな時間をめいめいに過ごしている方が多くいらっしゃいました。

海が近いとこういう時間が流れるのだなぁ

朝アラームの音で目が覚め、あと5分、あと10分と死闘を繰り返している私とは大きな違いです。

朝だけでなく、仕事と仕事の合間とか、仕事終わりにサッと、とか、気軽に海での時間を楽しめそうです。

「あー、仕事が進まない!えい、潮風に当たってくるぞ!」
とか
「なんだか1日の疲れが取れないなぁ、よしサーフィンしてこよう」
とか
「明日友達来るから、魚釣ってこよ」
なんてことも、できるのかな?なんてまたまた妄想が膨らみます。

よくよく考えると、このわずか数年で働き方も大きく変わってきたわけで、
これまで、働く場所に密接に関わっていた(縛られていた)住む場所も
これから大きく変わっていっていいわけですよね。

・○○駅徒歩10分以内の物件
・○階以上の部屋
・○○㎡以上の部屋

などなど。
決まりきった "ものさし" からスタートしていた住まい探し。

でも、そんな与えられた枠でわたしたちの本当のしたかった暮らしは実現できるのでしょうか?

むしろ、「したかった暮らし」から街、
住まいを探すのも有りなのではないか、そう思うようになってきました。

相手はいないし、見通しも全くもってないけど、結婚式を真剣に考えたっていいじゃないか!
結婚式したいなぁ、から始まる何かがあってもいいじゃないか!!

直観からスタートさせる。
きっとそれは揺るがない、自分自身にとって本当に大切で必要なこと。

きっと、住まい探しも同じ。
ではないでしょうか。

というか、そうあるべきではないでしょうか。

直観的にしたかった暮らしから見つける、とっておきのお住まい。
それはきっと賃貸売買限らず、長く健やかに暮らせる、真の意味での「我が家」になるはずです。

何にも縛られない、
自分の本当にしたかった「暮らし」
ゼロから考え直してみませんか?





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