春から空手を始めました。
有り難いことに、所属している団体から、奉納演武をしないかと誘われ、
先日、宮島の国宝、厳島神社にて、貴重な経験をしてきました。
最初に参加者一同は拝殿にて御祈祷を受け、神力を授かります。
演武の舞台となるのは、こちらの祓殿。
空手道以外にも、古武術、薙刀術、槍術、居合術など、普段は目にすることができない多くの武道が集まり、奉納していました。
青い海と大鳥居を背景にして、私たちの演武が始まります。
神前に礼。
社会の情勢もあり演武ができるのは各団体5人まで。
私が舞台に上がることが決まった際、嬉しい反面、とても身が引き締まる思いでした。
当日までの残された稽古の時間、真剣に取り組みました。
本番は落ち着いた気持ちで臨むことができました。あとは堂々と今の実力を出すだけだと。
とはいえ、私の演武が始まり、発声をする時、手は震えておりました。
演武は一瞬でした。
実力以上のものは出せませんでしたが、稽古で培った部分は出せました。
演武を終え、廻りを見ると、やっと厳島神社という尊厳な場で演武をした実感が湧いてきました。
一息ついたあとに視野が広がったので、やはり緊張していたのだと思います。
私も良い年齢になり、仕事や日常生活において、悪い意味で慣れが出てしまい、どうにかなるだろうと、場当たり的に過ごしてしまっていましたが、
今回の経験で、いざという場、格好をつけたい場、そういった場を迎える時、日頃の鍛錬以上のものは出ないということを改めて学びました。
大鳥居は生憎の工事中でしたが、今しか見ることができない姿と思えば、それはそれでレアでアリかなと思います。
成長して、また来ます、宮島。