こんにちは、ハルカです。
お盆休みは、「名建築に泊まろう!」ということで
箱根・芦ノ湖にある村野藤吾設計の
ザ・プリンス箱根芦ノ湖(旧 箱根プリンスホテル)に宿泊しました。
村野藤吾をご存知の方も多いかもしれません。
モダニズムが主流となった近代建築の時代において
活躍した建築家ですが、
機能美の潮流とは少し違った和洋の様式や
独自の表現を用いる建築家で
しばし丹下健三と比較されることで有名です。
代表作には東京の日生劇場、広島の世界平和記念堂や
現在、一部保存・改修リニューアル中の旧横浜市庁舎などがあります。
このザ・プリンス箱根芦ノ湖は、村野藤吾の晩年作のひとつになります。
外観は広大な自然環境にどしっと構えた円形状の建物となっており、
客室はそれに沿って配置されています。
放射状に伸びる有機的なバルコニーは各客室ごとに
違った風景を楽しめるような計画となっています。
ひときわ目立つ外観ですが、背の高い木々や葉ぶりが広がった木々が
建物を覆い、遠く離れればひっそりと顔を隠す、謙虚な一面もあります。
車が寄り付くエントランスは深く低い軒。
このあたりも謙虚な構えですね。
天高が低いエントランスをくぐると、ガラリと印象が代わり圧巻のロビー。
赤い絨毯とダイナミックな天井が広がる空間は、
重厚感のあるきらびやかな空間です。
砂岩の風合いをもつ壁柱の間には
村野藤吾がデザインした座面の低いSWAN CHAIRが置かれ、
より高さが際立ちます。
また村野藤吾でよく注目されるのは「階段」です。
ここでも動きのある美しい階段があります。
当時の職人さんの技術に息を呑みます。
そんなこんなで貴重な経験でした。
名建築に泊まろう 次回もしたいですね。
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〜〜番外編〜〜
GORA BREWERY & GRILL / NAP
緑の植栽と赤く塗装された木張の建物、石庭と建物。
高低差や配置などコンポジジョンが良くて
素敵な建物でした。(もちろんご飯も絶品...!)
大涌谷
生きた山肌と噴石シェルター。
谷地のランドスケープは魅力的です。
次回はシェルターまで行きたいです。