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いま、幸せですか?

さかぐち


「きょうのひとこと」という題名で、
毎朝、身内から人生をよりよく歩むための言葉が送られてきます。

その身内は、陰陽五行論を学ぶための講習に定期的に通っているのですが、
その先生というか、師というか、とにかく陰陽五行を極めた
プロフェッショナルからの定期配信メールのようなものです。

毎日律儀にその定期配信のメールを
スクリーンショットで転送してきてくれます。

その言葉は一人一人違う言葉ではなく、その受講生全員に向けて
共通のものが送られているらしいのですが、私にはその時期に悩んでいることや
なんだかモヤモヤしているなど、その時々に頭で考えていることの答えや
ヒントになる言葉が送られてくるので不思議です。

ある日のその「ひとこと」には、こんなことが書かれていました。

" 心の在り方が幸せを決める "
他者と比較することなく、他者のどんな刺激にも翻弄されることなく、
ただあるがままの自分で生きられると、人生が豊かになる。
幸せは他者からの評価で決まるのではなく自分の心の在り方が決める。
どんな状況であれ、心の在り方しだいで人は幸せになれるのだ。


この間たまたま観たNHKBS1スペシャル
「欲望の時代の哲学~マルクス・ガブリエル 日本を行く~」。

マルクス・ガブリエルという人は、ドイツの哲学者で
日本でもその著書が人気になりました。

その密着取材の中、大阪 道頓堀で街の若者と対話する
というシーンがあったのですが、30代半ばほどのガタイの良い男性は、
マルクスに対し、
「どうしたら幸せになりますか?」と大真面目に質問を投げかけました。

「あなたは今幸せと感じますか?」
マルクスはにやっとしながら、その若者に逆に質問を返し、
「今は幸せは少ないですねぇ」と男性は即答。

マルクスは「今あなたが幸せと感じないのであれば、
これからずっと幸せになることはないでしょう。」とスパッと言い切り、
こう続けました。

「まず、幸せを考える時、それがよそにあると思わないことだ。
幸せを感じるか感じないかは自分次第なんですよ」
男性はなんじゃそらという感じで苦笑していた。

そして、いつの日かの「きょうのひとこと」を思い出したのでした。

皆さんはいま、幸せですか?

生きている限り、そして他者と生きている限り、どうしても
思い通りにならないこと、こんなはずじゃなかったということ
あると思います。

そんな事象は事象として起こるのですが、ただ、
それをどう捉えるのかは、誰にも絶対に邪魔されず、
自分自身で決めることができるのです。

心とお餅は柔らかいに限る。
これは、私の即興の迷言です。





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