はじめまして。
7月に入社いたしました。
不動産事業部のヨシナガです。
長崎県の隅っこの片田舎で生まれ育ち、
昨年前職での異動を機に上京して、
東京での生活がようやく1年程過ぎました。
もちろん人の多さや、街の賑やかさには驚かされるのですが、
他に大きな違いを感じるのは、学生生活の様子です。
東京の中高生を見ていると、僕が過ごした学生生活とは違い過ぎて、
「生まれた場所で、人生変わるよなー」と感じます。
なので多くの都会育ちの方が想像できないであろう、
田舎で育った僕の、中学時代の遊びをご紹介したいと思います。
僕が通った中学校は、山の中腹に位置しており、
麓にある僕の家からは、山を登って通学するという毎日でした。
山道というのは、勾配が急になり過ぎないように、
蛇行しながら整備されており、そこを歩いて登っていると、
森の向こうに、蛇行してつながる道の先が見えるわけです。
「遠回りだよなー」となんとなく考えながら過ごしていたある日、
国語の授業で紹介された、ある一言に胸打たれます。
"もともと地上に道はない。歩く人が多くなれば、それが道になるのだ"
おそらく教科書に載っていた「魯迅」の作品の中で出てくる言葉だったと思います。
そこから、帰り道が同じだった友人10人弱くらいで結託し、
蛇行する道をショートカットして、森(ほぼ崖)の中をみんなで踏み固め、
「道をつくる」という一大プロジェクトが始まったのです。
草まみれ、泥まみれになりながら1ヶ月ほど続けると、
獣道というのか、いつも通っているルートが分かるようにはなったのですが、
結局近所の方から学校に通報があり、先生に怒られて終了。
そんな、典型的な田舎あるあるの終幕の仕方だったように記憶しています。
テレビに映る、ドラマのようなキラキラした学生生活に、当時は憧れもありましたが、
今思えば、こんな呑気な学生生活を過ごせた事は、ある意味貴重だったように感じます。
(メインの画像は実際の通学路です。たまにイノシシに遭遇します。)