最近PrimeVideoで、とあるドラマにハマりました。
2020年に深夜ドラマとしてTVで放送されていた"名建築で昼食を"という番組です。
甲斐みのり著書『歩いて、食べる 東京のおいしい名建築さんぽ』を原案に製作された作品らしいのですが、
私は原案の本を読んでおらず、ドラマもリアルタイムではないので、後追いで見ています。
ストーリーは、仕事と恋に悩む主人公のOLが、SNSを通じて出会った
人生経験豊富な建築模型士から発せられる一風変わった視点の何気ない言葉に
心動かされることで、挫折と葛藤を繰り返しながら成長していく物語。といった感じなのですが、
このドラマの好きなところはロケ地の豪華さ。
毎回変わるロケ地は、名建築についての魅力や知識をドラマのストーリーに織り交ぜながら分かりやすく解説してくれます。
きっと、建築に興味がない人でもこのドラマを見ると、行ってみたいと思わせてくれるはずです。
そんなドラマに感化された訳で、娘に「ケンチクでティーパーティーしよう 」と
何やら楽しげと思わせる言葉を並べてお誘いをし、見学へ行ってきました。
今回の目的地は池袋駅から徒歩5分。フランク・ロイド・ライト設計の"自由学園明日館"です。
見学日程や時間はHPにて確認できます。
私は毎月1回の休日見学で入館しました。施設内は自由に見学可能で、定時で建築ガイドも行われており、
※コロナの影響で、現在は講堂での解説方式
喫茶チケットを追加購入すると、食堂でドリンクとお菓子を食べる事が出来ます。
時間のある方は、一度座ってお茶でも飲みながら空間に浸るのがお勧めです。
写真はほんの一部ですが、徹底的に統一されたデザインのルール(窓の装飾や面材の入れ方、左官の塗り方などなど)が明確で
家具や照明に至るまですべてが設計されたオリジナルであることも素晴らしかったです。
空間のボリュームを感じたり、貴重な木サッシを触ったり、実際に足を運ぶことって大事だなと改めて思う体験でした。
また、施設は見学だけではなく、クラス会やセミナー、コンサート、懇親会や撮影など
今も大切に修繕・保管されつつも、建築としての用途を果たすよう活用されている事がとても貴重でした。
そして、"名建築で昼食を"は2022年8月17日に大阪編がスタートしますので、是非見て頂きたいです。