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森の映画

パン

出身はマレーシアです。日本の食べ物はみたらし団子以外何でも食べます。


前回のブログ(https://www.bluestudio.jp/magazine/blog/012492.html)の続きとして、今回は森の映画を紹介したいと思います。

映画の主人公は高校を卒業したばっかりの都会少年です。大学の入学試験を落ちた日に商店街にあった林業学校の募集ポスターが彼の目に留まりました。興味持ったのはタイトルの緑の研修生ではなく、ポスターにいた美人でした。そのきっかけで、彼が田舎にある林業の学校に行って、あそこで色んなことを経験したのがこの映画のストーリーでした。

あの村ではネットもなく、虫も多くて、最初は色々不慣れで何回も家に帰りたくなって、学校を逃げようとしたのです。ですが、学校を逃げようとした時に、ポスターにいたあの美人に出会って、彼女に説教され、刺激を受けたため、彼がもう少し頑張ってみることにしました。それから1年の修行で、村の人たちと繋いで、林業を好きになって、最初の侵入者から村に馴染む一員になって、あそこで根を下ろしました。

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心に残ったシーンがありました。主人公が村長と先輩と伐採された木を売りに行って、多くのグループの中に彼らの木が一番高く売れました。帰り道で「あの杉1本倒して80万ですよ!この山みんな斬り倒しちゃいば億万長者じゃないですか!なんでこんな古いトラックを乗るんですか、ベンツ乗りましょうよ!」と彼が言い出しました。そして、先輩が「お前ほんまアホやな!先祖が植えたもんが全部売っちゃたら、俺ら次の世代、その次の世代どうするんや!100年すぐうちとめや!」と彼を叱りました。そして村長が運転しながらこう言い続きました。「せやから木を植え続けて、大事に育ってないとあかん、おかしいな仕事やと思わんか。農業やったら手間暇かけて作った野菜がどんだけうまいか、食べた者が喜んだかわかるけど、林業はええ仕事がしたかどうか、結果がでるが俺らが死んだ後何や。」

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映画のタイトルは「神去なあなあ日常」。「なあなあ」っていうのはあの村の人たちがよくいう口癖で、急がず、ゆっくりでと言う意味があります。どんなに急いでも、樹木の成長は加速しないという理念を持っているあの村の人たちが日々のできることだけ、一歩一歩でええ仕事をし、自然のペースとともに暮らしています。

普段に接触しない自然を相手にする林業については少しだけわかるようになるし、とても素敵で、考え深い映画だと思っています。癒し喜劇でもあるので、興味のある方に是非見て欲しいです。

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