新入社員のツヅキです。
入社してあっという間に3ヶ月が経ちました。
仕事を通じて様々な暮らしや住まいに触れ、自分の暮らしについても考える機会が増えました。
今は学生のときに借りた、築50年ほどの下町の古い平屋に住んでいます。
学校で建築を学んでいた時は、課題や建築事務所でのアルバイトで建築模型ばかり作っていたので、
スチレンボードの真っ白な紙の家ではなく、本当の家に触れてみたいと思うようになったのでした。
そうして古民家探しが始まりました。
不動産サイトで古家がありそうな下町エリアに絞り、
「築年数が古い順」には並べ替え検索できないため、
「賃料の安い順」で並べ替えて、ひたすら物件をチェックする毎日。
ある日、いつものように不動産サイトを見てみると、
「借家でDIY可能かつ庭付きの平屋」を発見!
すぐに不動産屋さんに電話をして、内見させてもらうことになりました。
内見する古民家の最寄駅を降りると、そこはTHE東京の下町。
駅周辺にはひなびた酒場や職人でにぎわう定食屋が並んでいました。
お酒好き、大盛り好きな私には妄想が広がる、たまらないまちです。
訪ねた不動産屋さんでは、このまちで生まれ育ったという老齢のご夫婦が出迎えてくれ、
まちの自慢や不動産屋さんの幼少期の思い出を教えてもらいながら、古民家を案内してくれました。
不動産屋さんはその家があまりにボロいため、倉庫用にと考えていたよう。
住みながらDIYをしていきたいと伝えたところ、
「すごく古いけど、本当に大丈夫?」
と何度も確認されました。
そんなヤバいのか、、、
家へ向かうと、遠くにトタンで覆われた古家が見えてきました。
たしかにボロい。
けど、青いトタン平屋はキュートかも、、、と
持ち前のポジティブ精神で思い直しました。。
玄関の引き戸を引き、ドキドキしながら中へ。
土間玄関と小上がりがあり、玄関を仕切るガラス障子には富士山の模様。
畳は信じられないくらいフニャフニャで、何らかの糞が散乱していたけど、、、
庭のある南側の窓から光が入り、窓を開けると風が通り抜ける、気持ちいい環境でした。
不動産屋さんに住むところじゃないとおどされたこともあり、
「なんだ、いい家じゃん!」
と、借りることになったのでした。
勢いで決めたものの、その家は断熱が一切ない、土壁の古民家。
冒険的な暮らしがスタートしたのでした。つづく。