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ミニマルに惚れ込んで

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福岡県出身、設計スタッフ。絶賛イヤイヤ期の娘に奮闘中。1人の時間ができたら雲ノ平に行きたい。


ふと部屋を見回して、自分はどれだけの"デザインされた物"に囲まれているのか考えてみました。
デザインされたという括り方だと幅広い解釈ができるので、中でも建築家やデザイナーという人たちが製作し、
商品として世にでた物に限ってスタッフブログで紹介できればと思い、書いてみたいと思います。

寝室で使用している照明器具なのですが、
NEMO社のAPPLIQUE A VOLET PIVOTANTというウォールランプです。
1960年代にシャルロット・ペリアンによりデザインされました。

私の家の寝室は特に装飾のないシンプルな部屋なので、照明器具でもくシンプルである事を基準に選びました。
壁にあって主張するというよりは光った時に光跡だけが見えてくれるような感覚で良いと考えていました。
そしてもう一つ、私がプロダクトで気にする点は接合部分。
2つ以上の部品もしくは素材の異なるものを組み合わせる時にそのような処理をしているのかを見てしまいます。
接着なのか、ビズやボルト等で止めたり絞めたりしているのか・・・また、部品が動くとなればさらに構造は複雑になりがちなのです。

そうして見つけたのがAPPLIQUE A VOLET PIVOTANT。
とにかく優れていると思うところは、とにかくミニマルなこと。
sg220412_02.jpg

灯体とソケットを取り付けるためのベースからアームが出ており、穴が空いていて、
その穴にシェードの役割をするプレートを引っ掛けるだけ。プレートを動かすことで光の方向を調整できます。
(ヴィンテージ品だと正円の穴だったりするみたいですが、私は現行品で購入したので扇型のような穴になってます。)
照明の交換はシェードの役割をするプレートを穴から外すだけ。ドライバーなどの工具も必要なし。

もう、ため息しか出ません。本当、これで十分。
夜になり、壁から優しく部屋を照らしてくれているこの照明を見るたびに素敵だなと思いながら眺めています。





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