私の祖父の"なりわい"について。
テーラー カノウヤというのは、私の祖父が営んでいたテーラーの屋号です。
実家には祖父が使っていたシンガーの足踏みミシンや、
仕立てに使う2畳ほどの木製の大きな作業台があったりします。
作業台には、祖父や従業員の方たちが直接針を刺していたので、小さな穴がたくさん開いています。
スーツ用の生地や、縫製用の糸などもたくさん。
(良い写真がないので、またの機会に紹介させてください)
そんな私は、幼稚園の頃、足踏みミシンで遊んではよく怒られていました。笑
高齢になってお店を畳んだ後も、昔からのお客さんや知人のスーツのお直しなどは引き受けていて
"なりわい"としてずっと生活のそばにありました。
ちなみに母に教わったのですが、オーダーメイドのスーツというのは
その人の骨格に合わせて作るため、年を重ねて多少体型が変わってもその人に似合う形のままだそうです。
そんな祖父のお葬式では、昔祖父が作ったスーツを着た、たくさんの方が参列してくれました。
私のおじいちゃん、かっこ良いでしょう。
なんて、友達によく自慢しています。