こんにちは 中西です。
入社して早くも1年半がたち、少しずつですが色んな暮らしの形に触れることができました。
特に最近では都心を飛び出してで郊外の自然と近い場所で暮らしを始める方も増えてきていると思います。
今回はアメリカ旅行で、行った建築家ルイス・カーンの設計した住宅、フィッシャー邸をご紹介したいと思います。
日本ではないですが、実際に訪れた中で、郊外の暮らしとして一番魅力的に思えた住宅の一つです。
フィッシャー邸はアメリカ東海岸のフィラデルフィア郊外にあり、住宅街であるもののそれぞれの距離が離れていて、森に囲まれた場所にあります。(ちなみに有名なロバート・ベンチューリ設計の「母の家」などもこの近くにあります。)
あくまで個人邸なので大学生の勢いでダメ元で突撃してみたのですが、持ち主の方がとても親切な方で、
喜んで中を案内していただけました。
中の撮影は禁止されたのですが、有名な住宅なので検索するといくつも写真が出てくるので
その一部を引用させていただきます。
引用:http://mirutake.fc2web.com/15/363n/n.htm
引用:https://www.donfreemanphoto.com/louiekahnfisherhouse
引用:https://www.houzz.jp/photos/phvw-vp~50703018
引用:https://www.houzz.jp/photos/phvw-vp~50703018
引用:https://www.houzz.jp/photos/phvw-vp~50703018
外観としては木の箱が2つくっついたようなシンプルな形をしているですが、中に入ると様々な工夫が凝縮しています。
メインの空間として2層分の高い天井高のリビングがあり、外の緑を取り込む大きな窓や石の暖炉など居心地の良い空間となっています。
また空間だけでなく、それぞれの部屋のおおきな窓は風景を取り込むために一枚のはめ殺し窓なのですが、全ての部屋の隅に換気用の小窓がついていたりなど、環境性能や、空間の演出、そこで行われる行為や居心地のための工夫が考え尽くされていて、昨今の建築家が持たれやすいデザイン先行で住みにくいというイメージとは違い、機能的にもデザイン的にも様々な要素が両立しています。
個人的に一番感動したのが2階の寝室で、朝、家の横の池の水面に朝日がさすと、池の水面に反射し、寝室の天井に水面の光が投影されるという繊細な演出がなされているそうです。
中を案内してもらっただけでなく白ワインと近くでとったはちみつをご馳走になったり、実際にベッドで寝かせてもらったり、イタリアから遊びに来られてた持ち主の方の友人の家族とお話させていただいたりと、何の連絡もなしに突撃したにもかかわらず、とてもよくしてもらえました。(いい建築だと思えたのはこの経験のせいでもあるかもしれません。。)
東京の1kの部屋に住む自分にとっては、こんな環境と住宅での暮らしは、憧れの生活のひとつです。