福岡オフィスのてらもとです。
好きな書籍があると繰り返し読んでしまう習性があるのですが
そんなお気に入りの書籍を1つをご紹介します。
ご存知の方も多いと思いますが「日日是好日」という2018年に映画化もされたエッセイ本です。
「お茶」を通じて、大学生だった主人公が就職、失恋、大切な人の死などを経験し、人生における大事なことに気づいていく内容で、映画では黒木華さん(主演)、樹木希林さん(茶道の先生)がキャストをつとめていました。
書籍の中の「まえがき」に、以下のような文章があります
"世の中には、「すぐわかるもの」と、「すぐにはわからないもの」の二種類がある。すぐにわからないものは、長い時間をかけて、少しずつ気づいて、わかってくる。子どもの頃はまるでわからなかったフェリーニの『道』に、今の私がとめどなく涙を流すように。"
主人公が見たフェデリコ・フェリー二監督の「道」という映画が、子供の頃にはつまらなく感じ、大人になって改めて映画を見て、この映画の新たな魅力に気づくことができるという事なのですが、この書籍では、わかりにくい形式の多い茶道を通して、主人公の人生を通して、「すぐにわからないもの」が時間をかけて「わかるもの」になる面白さ、物事の本質について様々な経験を経て学んでいく喜びがあることを改めて気づかせてくれます。
映画、書籍とも、一貫して四季折々の豊かな情景と、さまざまな気づきが表現されていて
読書の秋のお供におすすめの一冊です。
てらもと