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花を味わう〈金木犀編〉

おおた

東京→瀬戸内→東京へ。最近買った物は漫画「三月のライオン」、最近の気付きは「1年前に買ったイヤホンに再生停止ボタンを発見」です。


こんにちは、おおたです。

今年は金木犀が二度咲き、と思いきや三度咲き?と思われる花がちらほら咲いてきましたね。
時々ある現象だそうですが、なんだかお得な気持ちになります。

金木犀が生えている家に引っ越してからずっとやりたかったことがようやくできました。
金木犀シロップ作りです。
sg211026_01.jpg
「花を砂糖水で煮出し、色と香りを抽出する」というきわめてシンプルなレシピですが、
・どうすれば色が出るのか?
・どうすれば香りが引き立つのか?
・花は入れたままにするのか?取り除くのか?
・味は苦くならないか?
などポイントがたくさんあります。
むしろ、色や香りが強い=美味しいとは限らないため、作りながら気をつけることは普段の料理よりも多いかもしれません。
sg211026_02.jpg
花のシロップは、金木犀シロップもその他のものも、ネットで調べればレシピを載せている方がいるのですが
自分の感覚(と経験)を頼りにタイミングを見極めながら作ることは楽しいものです。
何かを鑑賞する方法は、目でみることや、写真を撮ることや、色々ありますが、
「料理して味わう」ということも、また一つの方法ではないのでしょうか。
分かりやすくて、まっすぐな、歩きやすい道だけではないのかもしれません。


『歩きながら考える』というリトルプレスの8号(Step8)に、こんなタイトルのエッセイがありました。
「鳥たちよりも軽やかに飛ぶために」
エッセイの内容に対してかなり遠回りとも思われるタイトルです。
しかし知人に借りてはじめて読んでからずっとこのタイトルが頭から離れず、
自分でも購入し、その後も贈り物として追加で購入をしています。
どのような内容なのか、少し前の発刊ですが、ぜひ機会があれば読んでみてもらいたい一編です。(雑誌全体もとても素敵です)


金木犀シロップにあわせて、家族のリクエストでもう一品作りました。
(といっても材料をあわせて漬けるだけですが)
桂花陳酒という、金木犀のお酒です。
普段はジンや辛口のお酒を好む母が、昔よく飲んでいたお酒だそうです。
sg211026_03.jpg

このブログは続き〈桜編〉を春頃に書く(予定)です。
お楽しみに。


追記:
今年の材料はこんな配合でした。
(増やすときはそのまま等倍してOK)
■金木犀シロップ
金木犀:砂糖:水:柑橘酒=15g:80g:100ml:10ml

■桂花陳酒
金木犀:氷砂糖:白ワイン=8.5g:100g:400ml
(白ワインは高価なものでなくても大丈夫です。この比率は辛口のワインを使用した場合です)





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