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農暮(no-bo.)

こばゆ

心と体の健康を第一に暮らす。最近ハマっていることは公園で昼寝。AGRICULTUREとARCHITECTUREの融合を志す。その先に見える風景とは。


最近、会社の同僚と農暮(no-bo.)という活動を始めました。

農暮(no-bo.)とは、自然の循環の中で、暮らしのために田畑を耕し、身近な人と分かち合う。そんな「農と暮らしの調和を楽しむライフスタイル」をしてみたい人のためのプラットフォームとなることを目指した活動です。

農「業」ではなく農「暮」と名付けたのは、暮らしのために田畑を耕すことの豊かさに気がついたからです。

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専業農家を営む方もいる一方で、家族や親戚が食べる分+αくらいの野菜やお米をつくる農家の方も大勢います。私の家も祖父の代までは農業で生計を立てておりましたが、私の両親は農業で生計を立てているわけではありません。


今は勤めをやめた母がメインで野菜をつくっています。母いわく、お金のためになってしまったらプレッシャーもかかるし楽しくないとのこと。友人の陶芸教室で販売会をしたり、ホシノタニマーケットにも出たりして、売ることもありますが、野菜やお米を介して人とおしゃべりしたり、家族や親戚と一緒に農作業をしたり、そんなことに楽しみを見出しているようです。

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厚木もそうですが、東京の近郊など都市と田舎の間に位置する場所では、農暮家(兼業農家のことを、あえてここでは農暮家と呼びます)は多く存在します。また、都心から電車で1時間ほどの距離なので都心に暮らす人も気軽に参加できるエリアです。
私が魅力的に感じている農暮というライフスタイルに、同じように魅力を感じてくれる人は少なく無いはず。なので、少しずつ身近な人を招いて「農暮ル」という会を同僚と一緒に開いてみることにしました。



具体的な活動としては、月に1回ほど厚木に表現者を招いて「表現者のスキル」×「農地」によって様々な実践を行います。「表現者」などと仰々しい言葉をつかいましたが、たとえば初回はカレーづくりが得意な同僚が先生となって、実家でつくっている夏野菜をつかってスパイスカレーをみんなで作りました。
今後は、染め師の先輩を招いて「草木染め」や、私の妹が教える「正月のお飾りづくり」を予定しています。



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そんな活動と同時に農作業もやります。これまでは、水田の草取りや、稲刈りの手伝いをやりました。



私たちが目指す「農暮ル」は、今までの農業体験とは違います。農家が農業を体験させてあげる代わりに参加者がお金を支払うという関係性ではなく、農暮家と参加者が価値を提供し合う関係性を目指します。give and give です。カレー作りが得意な同僚は、そのスキルを提供し、農暮家は野菜や米を提供します。



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生きるためにはお金が必要ですが、生きることを豊かにするためには、必ずしもお金は必要ありません。資本主義の中で忘れ去られていたこのことを、農暮というライフスタイルは思い出させてくれます。

Instagramでも発信しているので、ぜひフォローしてみてください!

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