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ちんろろきしし

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福岡県出身、設計スタッフ。絶賛イヤイヤ期の娘に奮闘中。1人の時間ができたら雲ノ平に行きたい。


子供が産まれてからというもの"絵本"に触れる機会が増えました。
先日、友人が斬新な絵本をプレゼントしてくれたので紹介です。(今回は"ちんろろきしし"だけ内容に触れてます)

・ちんろろきしし [元永定正]
・もこもこもこ [谷川俊太郎 作 / 元永定正 絵]

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表紙やタイトルから、中の物語は想像しにくいと思うので中身を少しだけ。
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パッと見てどう感じますか?
私は、どうやって娘(2歳)に読み聞かせたら良いかわからず、とりあえず書いてある文字を絵の雰囲気に任せて声に出してみました。
文字がまだ読めない年齢なので、鼻濁音や気になる絵に対して興味を示したり笑ったりしてくれました。
ですが、物語でもなければ文字も絵の種類もバラバラなんですね。絵の具やペン、墨で書かれたページもあれば写真もある。
このまま進んで正解なのかと困惑しながら暫く読み進めて、巻末を読んだら納得でした。

-----巻末より 引用-----
文字は普段文章としてそれぞれの考え方や心を他の人に伝えるし声に出せば言葉として会話にもなる。私たちにとっては使い慣れたものなのだが、私は文字から意味が産まれないように並べてみた。意味をなくしたそれぞれの文字からは意味の代わりに何が生まれるだろう。その組み合わせて音のような響きや、図形や彩まで見えてくる不思議な世界を見つけだすことができる。好きなように並べた文字は勿論私自身の表現になったと思っている。 〜省略〜
この本はどこから読み始めてどこで終わっても新しい感覚や思考を感じとっていただけるだろう。ある種笑いが起こったり戸惑いが生まれるのも面白い。
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そうです、意味がなくて正解だったんですね。
このヘンテコな文字と絵の組み合わせが100組収録されています。
一般的な絵本は物語や教訓、しつけなどの観点から作られる事が多いと感じてますが、
感じたままに楽しんで良いと言ってくれる絵本とは初めての出会いでした。

娘はお気に入りのページが幾つか出来たようで、そっとページを開いて読む様に訴えかけてきます。
この本を純粋に楽しめる年齢の時に出会う事が出来てよかったです。

ちなみに"もこもこもこ"の方はもう少しストーリー性があって読みやすいです。
作者の谷川俊太郎さんによる読み聞かせ動画もあるので興味のある方はぜひ。


画像引用元
https://www.fukuinkan.co.jp
https://www.amazon.co.jp





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