Magazine


morineki (もりねき)の日常

カサ

岡山県生まれ。一級建築士。設計チームマネージャー。休日は主にベランダ園芸にいそしむ。植物建築家(?)になる事が目標。


大阪府大東市で担当していた morineki (もりねき)に3月の竣工式典(実際のお店の開業)依頼、
久しぶりに行ってきました。

morineki (もりねき) についてはこちらから coomin

それまでは、緊急事態宣言もあり、現地の様子は電話やSNSなどで伝え聞くだけでしたので、
実際に行けるのは、とても楽しみでした。
(関わらせていただいた建物が実際に使われている姿を見れるのは、設計者冥利です。)

冬の竣工から時間を経て、芝生や緑が生い茂り、
住人の方々や、お店もだいぶ街に馴染んできているようでした。

sg210726_03.jpg

ご近所以外の方も多く訪れられていて、
カフェやレストランで食事や会話を楽しまれたり、洋服や雑貨のお買い物、
ワークショップを楽しまれていました。

公園に面したアウトドアショップ 「ソトアソ」では、
売り物のフリスビーやモルックなど外遊びが楽しくなるグッズを目の前の公園で試して遊ぶこともできます。
トレイルランの拠点にもなっているので、トレラン帰りの方達の姿を見ることもできました。

テレビ等での放映や、新聞・雑誌掲載もあったようで、日経新聞の記事によると、
4月〜7月の間で少なくとも4万人が訪れたそうです。

お店の情報はこちら keitto (ノースオブジェクト)

お店の情報はこちら ソトアソ

sg210726_07.jpg

sg210726_04.jpg

sg210726_06.jpg

sg210726_05.jpg

sg210726_08.jpg

竣工写真の撮影中にたまに見かけたのが、遊びに来られてから公園を散策している間に、
いつの間にか賃貸住宅エリアまで自然と入ってきている方達。

そんな賃貸住宅の住人の方々も、中庭で世間話をされていたり、
お年寄りの方の家に届いたテーブルを近所の方々が一緒になって組み立てを手伝われていたりと
少しづつ新しい暮らしに慣れてきているようでした。

印象的だったのは、玄関先に備え付けられたベンチに盆栽を飾られた住人の方が、
偶然、撮影にきた私たちに、楽しそうにご自身の盆栽の手の入れ方など熱心にお話ししてくれた事。

sg217026_02.jpg

sg210726_09.jpg

sg210726_10.jpg

公共と民間、建築、公園、法律、建物と自然など、当たり前のようにある「境界線」を明確に隔てるのではなく、
境界を感じさせないように、少しだけ曖昧にデザインしました。
その事で、様々な人々がこの場所に関わる手がかりになり、ふとしたことがきっかけで自然な交流が生まれる。
そんな場所になっていってほしいと思います。





Rent / Sale

Magazine

Portfolio