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複座式キツネ号

パン

出身はマレーシアです。日本の食べ物はみたらし団子以外何も食べます。


築地マップのきっかけで、「築地で一番気に入ったお店はどこ?」とよく聞かれました。パット頭に出てきたところを答えましたが、よく考えると自分が一番行ってたのはやはりここです。

その理由は値段が安いも速く食べれることもなく、自分にとっては親しい空間であることだと思います。思い出したのは東南アジアによくある店舗様式にある人が通るために設計された屋根がかかった5ft wayという廊下です。営業時間にお店の人たちが勝手にその廊下に家具などを置き、ダイニングスペースにしたり、作業スペースにしたりして、多用途廊下になります。あそこにのご飯屋は室内席と廊下席がありますが、僕は必ず廊下席にします。

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ここにはとても小さいが、色んな機能が入っている複座式コックピットのようなお店です。コンパクトな体に料理操縦席、レジ操縦席、食器洗い操縦席があり、箱とテーブルで作ったダイニングスペースの組み合わせで一つの空間になっています。僕はその親しい廊下に操縦員たちとの近さ、流れている人、留まっている乗客、窓外の匂い、空気が感じられるのが大好きです。

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もっとこのような空間があればいいなあと思っていますが、日本法律の制限で、勝手に公共スペースを使って、ベンチや椅子などを置いたりするのはなかなか難しいだと思います。ただし、街歩きをしていた時に似たような空間を作るにはこんなやり方もあるのだなあといくつかの発見がありましたので、それについてまた今度で話したいと思います。


複座式キツネ号の操縦員たち
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操縦席1:ホルモン、豆腐、牛丼制作

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操縦席2:消毒、レジ、ゴミ処理

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操作席3:食器洗い、メニュー、カレンダー





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