本日は第3の故郷長野県飯綱町(長野駅から車で30分・人口約1万人)で
勝手にワーケーションをしてみたお話をお届けいたします。
みなさまワーケーションはご存知でしょうか。
ワーケーションとは・・・・
ワーケーションは「ワーク=仕事」と「バケーション=休暇」を組み合わせた造語で、
観光地など自宅以外の非日常の場所でリモートワークを行いつつ、
休暇を楽しむ新たなワークスタイルを意味しています。
つまりのところ、環境を変えてのんびりお仕事してみよう。というところです。(違うかな、、)
少し前にはなりますが、
普段であればお仕事だけに盲目になってしまいがちな私が、
本当にワーケーションなんて成り立つのかと半信半疑ながらも
まずは、やってみよう!と思い立ち
2日間ほどの休暇と土日を使って約4日間ほど実践してみました。
(ワクチン接種・PCR検査・抗原検査のフルコンボ済)
それでは過ごした一日の例を紹介。
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am/5:30
朝一から農作業のお手伝い・桃の朝ごはん
(今回は桃の袋はずし・収穫でした)
am:/8:30
お仕事
pm/0:00
地元の方と一緒にランチ
pm/13:00
お仕事(差し入れをもらいながら)
pm/6:30
地元の方と晩御飯
pm/7:30
地域の温泉へ
pm/8:00~10:00
勉強
pm/11:00
就寝
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ワーケーションの観点からどうだったのか?をふりかえります。
私が体験したワーケーションは所謂「バカンス型」ではなく、「地域参加型」ワーケーションでした。
自分が特に満足感を得たと感じるポイントを挙げてみます。
・地域の資源を享受しながらの満たされた生活(日常で温泉に入れる・旬の野菜・果物がすぐに手に入る、もらえる)
・助け、助けられるような相互扶助の関係が生み出す地域の仲間に入った感
・生活に人が介入されることによる「イレギュラー」なスリリングスケジュール
以上3点はやはり地方が持つ地域性の中の深い「コミュニケーション」が生み出すものではないでしょうか。
私はこの「コミュニケーション」がバケーションとして感じる点でした。
大学の時より通っている地域のため、
こういったコミュニケーションには慣れているような気がしていたのですが、
コロナウイルスが蔓延してからは、より故郷の有り難みを痛感します。
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■都市は付随型コミュニケーション?地方はなりわい型コミュニケーション?
人との接点を半強制的に薄くせざる得ない状況ですが、
そもそもコミュニケーションとは、大人数で集まることや、酒を交わすことのみで担保されることなのでしょうか。
都市(だけではないかもしれません)では、
住むことと仕事が切り離され、特に仕事には効率性などが求められることで
食事の時間等の隙間時間でコミュニケーションが担保されている一面があるような気がします。
仕事に関係ないコミュニケーションが増えれば増えるほど労働時間が〜、、などいろいろありますものね。
一方地方では、
○○さんを手伝わないと、そろそろあの家の茅をなんとかしないとなどといった会話であふれています。
また、これらの相互扶助はそのまま仕事と結びついているのです。
助け合わないと生活が成り立ちづらく、そういった関係が結果コミュニケーションを生み出し、必要不可欠です。
都市型のコミュニケーションが「付随系コミュニケーション」であれば
地方型のコミュニケーションは「なりわい系コミュニケーション」。
働き方を考えるきっかけが多い最近。ヒントとなり得るような気がしてきました。
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■人口縮小時代において求められる働き方はジェネラリスト?
少し話はワーケーションから離れますが、、
「なりわい系コミュニケーション」を最大限楽しむためには、
移住して、農業その地域の仕事に従事すれば何よりハッピー!とも捉えることができます。
が、時代が発展している今だからこそ、
都市と繋がりを持ちながら地方にも関わる働き方に可能性があるようにも感じています。
特に私のような設計士では地方での設計手法と、都市での設計手法は異なる部分も多々あり、
それぞれのいいとこ取りをして、リアルタイムで技術情報を更新しながら働く、なんてこともあり得るわけです。
都市でスタンダードになる断熱の知識を本当に必要としているのは地方の高齢者であり、最新技術を地方でも実践するなど。
いわゆる自分が都市と地方をつなぐHUB的存在になります。
これから先、人口縮小時代。
成長期に多様な職種の広がりを見せていたものが、狭まっていくことが予想されます。
その中で、場所を選ばない働き方・システムだけでなく、
リベラルに知識を得て、ジェネラルな働き方が必要になるのではないかと仮説を立てています。
つまり、1人2役・3役のような考え方です。
実際、働き方改革で副業・兼業を推進していこうとお話があるのは皆さんもご存知ではないでしょうか。
参考>>https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000192188.html
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■楽しい!から考えるこれからの生活
多岐に渡って色々と考察を重ねてはみましたが、何よりも大事なことは「楽しい!」という感情です。
私にとってのワーケーションのバケーションに当たる「楽しさ」は、「コミュニケーション」が生み出す豊かさでした。
そして、この楽しさをただのバケーションではなく、このまま生活に取り込むにはどうすればいいのだろうか。という一例の考察です。
コロナウイルスは私たちの日常をあらゆる面から切迫しています。
ですが、これは今、そもそも今までの日常は本当に適切であったのか?自分らしい暮らしであったのか?を
振り返る絶好の機会であるような気がしています。
それを皆さんそれぞれ形が違うであろう「楽しい!」から考えてみるのも一手ですね。
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■イチオシなりわい住宅・あり〼
最後に、弊社ではなりわい型賃貸住宅として
神奈川県茅ヶ崎市TSUBANAや、東京都武蔵野市hoccoを手がけています。
散々地方のコミュニケーション最高!と話しましたが、
もちろん都市やまたその近辺の郊外においてもこれは成り立つと信じていますし、芽吹き始めています。
ぜひ、内覧+ここに根付き始めているコミュニケーションを随時開催しているイベント等を通してご体感ください!
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たった4日間ではまだまだ体験が少なく考察も深みが足りない気がしています。
(あと旬のものが食べ尽くせなかった、、、)
またコロナの情勢とお仕事の隙をみて自主的ワーケーションを実践していきたいと思います。