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一輪車

さかぐち

鹿児島県出身。ラジオと映画とジャスミンに囲まれて生活中。時の流れに身をまかせ、いつの日か向田邦子になるのが夢です。


こんにちは。

1年ほど前のブログから、新しい出来事がなくて昔の思い出しか蘇らない、という話を書きました。

今もその状況に進展はなく、子供時代のことを回想しては懐かしい気持ちに浸っています。

先日、ふと小学生時代に熱中していた一輪車のことを思い出しました。
ふとしたきっかけでしたが、ただ、あの時の自分は45分のお昼休憩だけでなく、たったの10分間の小休憩の時にもベルが鳴ると共に猛ダッシュで校庭へと向かい、誰と一緒なわけでもなく、ひとりで黙々と、ただただバランスをとるために腕をブンブン振りながら特訓する日々。

今考えると、あの時は何かに取り憑かれたように無我夢中、一心不乱に一輪車に乗っていたように思います。

そして、その思い出の一輪車にやっぱり乗ってみたくなったのです。

Amazonで「一輪車」と調べては、商品をカートに入れ、いやいや、さすがに...と理性がカートから一輪車を削除する、そんな一連の流れを幾度となく繰り返していたある日。

高校時代の友人と久しぶりに会うことになりました。
このコロナ禍でどこに行こうか、と考えていた時、「そうだ、一輪車に乗ろう」と思い立ちました。

そして、、、友人と乗った結果、、、
「一輪車はやっぱり楽しい!」けど、それ以上にすごい疲れる。

最初はバランスがうまく取れず、あまり使わない下半身の筋肉に鞭打ちながらペダルをひたすら漕ぎ続ける時間。

周りの懸命に頑張る子供達に負けないくらいの熱量でせっせと汗を流し、やっと手すりのない場所で一輪車に乗ることができました。

あの時の達成感たるや、何にも変え難いとはこのことですね。

皆さんもコロナ禍の自粛生活にうんざりし始めたら、気軽に一輪車、いいかもしれません。





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