食べたもの、飲んだもの、そして呼吸がどうやって私達の「体」と「心」になるかしっていますか?
と、いう背表紙と面白そうなタイトルに興味をそそられて震災後に買った一冊の本なのですが
先日、荷物整理をしていたら出てきたので、ゴールデンウィーク休暇に読むことにしました。
「腸活」という言葉もあるほど、腸が健康の要であることは広く知られているかと思うのですが、健康についてだけでなく、
ベースとなっているメッセージは、「自分の本心を知る」とか「内なる声を聞く」ハラ(丹田)感覚=感情、仙骨感覚=直感力を
安定させ磨いていく事で、急速に変化する時代に翻弄される事なく、自分軸で生き抜いていくことが盛り込まれた
内容になっていて、今一度読んでみると、コロナ禍の現代に改めて響く部分もあり、大切にしたい一冊だなと思いました。
腸という臓器は、唯一、脳からの指令が無くても消化吸収を単独で機能させられる臓器だそうで、
幸せホルモンを出して脳に指令を出したり、何かを食べたいと、私達の気分に訴える事もできる臓器だそうです。
免疫力についても触れられていて、マスクや手洗いうがい、消毒、換気、ディスタンスももちろん大切ですが、
根本的に感染症に犯されないよう、心や体にストレスを与え続けることによる免疫低下を少なくして、
免疫力を高めるために必要なことも紹介されていて、できることから実践したいなと思いました。
この本の中では思考、心、意志を3つの自分と表しています。
思考、知=脳
心、感情=心臓
意志、意欲=腸
頭で考えたことだけで行動をすると、図のようにグラグラとブレやすくなりますが、この状態をわかりやすく表現すると
「頭でっかち」な状態なんだそうです。
普段当たり前に使う言葉の中に、身体の部位を織り交ぜた言葉が多くあり、とても興味深いと思いました。
〜言葉ほんの、一部〜
•頭を抱える(悩み)
•頭打ち(限界に達するさま)
•頭を絞る(アイデアを出し切る)
•胸が痛む(悲しみ)
•胸が苦しい(心配事への心境)
•胸が高鳴る(ワクワクする)
•腹黒い(邪悪)
•腸がにえかえる(激怒)
•腹を立てる(怒り)
•腹を据える、腹を括る(覚悟を決める)
•太っ腹(度量の大きいさま)
•腹がよじれる(楽しいさま)
•腹に落とし込む(納得する)
無意識に五感を使って感じ取り、行動を起こしているんだなと言葉から伝わってくる気がします。
マスクをつけていると、嗅覚がとても鈍くなりませんか?人気の少ないところでマスクを外して外の空気を思いっきり吸い込むと、
草木の香りから、季節を敏感に感じられる気がします。五感を使って生きていることを忘れないようにしたいなと思います。
そして、話は変わるのですが
アメリカには
You are what you eat
(あなたが食べているものがあなた自身である)という格言があるそうです。
食べている内容以上の存在になれないという、本の一文にもドッキリとさせられましたが...。
さぁ、今日は何たべよ。少し緊張しますね。
私の腸はどんな気分を要求してくるのでしょうか。
今回は、180ページほどのイラスト多めで、噛み砕いた言葉で綴られた「腸脳力」のご紹介でした。
腸の役割や、大切さ、生物の起源や、ミトコンドリアなど、様々な角度から1番伝えたいメッセージへとつながっていくのですが、
スラスラと読み進められる一冊でした。これからも時々、読み返してみたいと思います。
食といえば、ブルースタジオの本社がある築地は、日本の台所と呼ばれた場所ですので、ほっぺたが落ちるような
ご飯処がたくさんあります。まだまだ、開拓中ですが、別の機会にこちらでもご紹介できればと思います。