コロナ禍において手洗い・消毒が当たり前になりましたが
それに伴い手荒れに悩まされる人も多いのではないでしょうか。
突然、手洗い・消毒の機会が多くなったことで
必要以上に肌の保湿成分が洗い流された結果、乾燥や炎症を招いていますが、
手荒れで皮膚科に受診する患者数もコロナ前から急増、
コロナを予防するためには仕方ないことですが、悩ましいことです。
そんな中、昨年末に花王が手指のバリア機能が
風邪やインフルエンザのかかりやすさに関連しているとする研究結果を発表しました。
▲手指が本来そなえている、感染症に対するバリア機能を発見
その研究結果の中身というのは
①感染症にかかりにくい人の手指はバリア機能による菌やウイルスへの抗菌性が継続的に高い
②手汗から分泌される「乳酸」の量が多いほどバリア機能が向上することを確認した
というものです。
花王はこの発表を昨年2020年におこなっていますが
細菌やウイルスは基本的にアルカリ性であるため
人間は長年進化を重ねながら肌を弱酸性に保つことで
菌やウイルスから体を守る機能を獲得したということはわかっていますし
皮膚の常在菌に着目した製品や健康法も長年あげられてきました。
ですから、消毒のやり過ぎ、手の洗いすぎといった「過衛生」は
皮膚のバリア機能を落とし、感染症にかかるリスクを上げてしまいます。
(ちなみに犬や猫の皮膚は弱アルカリ性であるようです)
そういえばずっと「弱酸性、弱酸性」とCMをしており
皮膚を弱酸性に保つことがいかに重要であるかは承知していたはず、
なぜこのタイミングで改めて発表したのだろうと思っていましたが
花王もこの発見は新しい衛生習慣の提案につながるものとしています。
自分も肌が弱く、製品選びに悩む一人であるので
花王くらいの企業から除菌・殺菌だけに頼らず
人間の本来持つ機能の向上を補助してくれる効果があり、
しかもドラッグストアやネットで手軽に買える
そんな製品が出てくれないかなと期待しています。